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ニュージーランド小学校短期留学 - Parent Class

共通 2024.06.03

2024年3月23日から4月14日に実施した「ニュージーランド小学校短期留学」に参加の保護者の方に、現地の小学校で毎日実施された「Parent Class」に焦点をあてて、体験レポートを寄稿いただきました。NZ留学全般の体験レポートは以下をご覧ください。

【体験談】ニュージーランド短期留学 - オワイロア小学校(動画付き)

2024年春、長男がMountainクラス(4歳児)からSkyクラス(5歳児)に進級するタイミングで、ニュージーランド小学校短期留学(オークランド)に参加してきました。長男が留学したオワイロア小学校(Owairoa Primary School)では、同行している保護者むけに"Parent Class"を開催していましたが、ここでは、このParent Classにフォーカスしてお伝えできればと思います。

Parent Classは、子どもが学校に行っている間の時間を利用して、月~金曜日の9時~10時30分までの90分間、担当講師1名+参加者10名弱で過ごしました。留学生部門の担当者によると、保護者向けのこういったクラスを提供しているのは、ニュージーランドでもこの学校が唯一とのことで、好評で継続できているのも納得の内容です。

詳しい内容は後述しますが、ニュージーランドの教育や文化、英語学習、子どもの学校生活についてなど、幅広く学べるような内容で、フリードリンクを片手にリラックスしながら受けられました。

私が参加した時は、台湾・韓国・中国・日本、イランなど、アジア系の参加者がほとんどでしたが、参加者同士の交流も盛んで、様々な情報交換ができ、初めての環境で不安でしたがすぐに安心することができました。特に私は英語が話せないことに抵抗感があり、他の保護者の前で恥ずかしい思いをするのは嫌だな、とドキドキしながらの参加でしたが、心配無用でした。講師の先生はニュージーランドなまりが強いようでしたが、ゆっくり身振り手振りをつけてお話してくださり、プリントや動画の用意などもあったので、私の内容の理解はおそらく3割くらいですが、楽しんで最後まで参加できました。英語力の低い私が話す際も、気後れしないでいられるような、温かく受け入れてくれる雰囲気がありました。

最初の30分くらいはのんびりフリートークをする日が多かった印象です。この時に留学の中で疑問に思ったことや観光、日常の生活に関することについてなど、いろいろ教えてもらうことができました。フリートーク後の内容は曜日によってテーマがだいたい固定化されていて、毎日2トピックくらい組み込まれていました。

体験したコンテンツ

Introduction to Owairoa Primary School

毎週の学内予定などの紹介がありました。例えばMufti Dayの前日には、私服で登校する代わりに校門で1~2ドル程度の募金をする日であることの説明や、集まったお金をどう使うか教えてくれました。(課外活動に出る際のバス代が高いので、それの補填にあてているとのことでした。)

担任の先生からのアナウンスは無かったので、ここで知ることができなかったら私服登校していなかったと思います。


Things to See and Do in Auckland

授業冒頭のフリートークでも話題にのぼりがちな内容でした。週末前にはPC画面を共有しながら週末のHowic(この小学校があるエリアです)のイベント(フリーマーケットや子どもと参加できる公園や海でのイベント情報、おすすめのナイトマーケットなど)を共有してくれていました。週末明けには、参加者一人一人に「週末はどう過ごしましたか?」と質問されるので、そこから具体的な内容も聞けて観光の参考になり、現地の方の生活についても知れて面白かったです。


The New Zealand Education System

オワイロア小学校では、子どもたちの理解度に合わせて、何人の生徒に対してどういったクラス編成やグループ分けをして授業をおこなっているという話や、英語の語彙力を増やすためにこういうリストを使っている、など具体的に教育方法も教えてくれていました。高校や大学についてなどの説明もありました。


English Language Conversation Skills

クイズやワークを行いながら英語の勉強をしました。ニュージーランド独特の言葉の使い方や慣用句などが特に面白かったです。一例として、日本で一般的にビーチサンダルと呼ばれるものは、英語では”flip-flops”と呼ぶそう(sandalsはビーチサンダルとは別のサンダルを指すそうです)なのですが、ニュージーランドでは、”jandals”と呼ぶとのことでした。これは、日本から影響を受けた言葉で、日本ではビーチサンダルのことをサンダルと呼ぶので、Japanese sandalsを略して、jandalsとなったそうです。


New Zealand Culture

イースターやANZAC Dayなど、滞在中の行事について詳しく教えてくれました。イースターの際はイースターエッグをいれておく籠を紙で編みました。画用紙を計ってカットしたり、折り紙的な要領で編んでいく作業の際、子どもたちに数学を教える時も実際にこういう風に計り方や数字などを経験を通して教えていくとお話されていて、国際バカロレア(IB)のやり方に似ているなと思いました。


New Zealand Cooking Class

ニュージーランドの代表的な食べ物を教えてもらい、調理・試食しました。イースターの際はクッキーとホットクロスパン、ANZAC Dayの際はアンザッククッキーなどイベントにからめた回や、Hawaiian PizzaやPassionfruits Melting Momentなどの、子どものランチやおやつに簡単で安価につくれる料理の時もありました。参加者同士も作業する中で会話をしやすく、一番楽しみなレッスンでした。教わったピザは早速、翌日の朝食に作って家族で話題にしたり、日本に帰国してからもレシピを活用しています。


NZ Curriculum and Assessments

オワイロア小学校では成績の段階において、Exellentを最高のグレードにせず、Attitudeという項目で評価する(英語の聞き取りがむずかしくて間違っているかも・・・)など、評価方法や科目ごとにどんな活動をするのかなど話していたと思います。


Teaching Reading to your Child at Home

毎日読書の宿題があるので参考になりました。単語を追うのではなく文全体のニュアンスを感覚的にわかるように読むのが大切と言っていました。読んでいる最中に親から質問する際のコツ(ストーリーを把握できていないと答えられないような聞き方でした)など、日本語の絵本の読み聞かせ時にも意識するようになりました。どんな本を使っているのかや、本屋の情報なども教えてくれていました。

まとめ

コンテンツごとに分けて記載しましたが、実際にはこれらの内容が横断的に授業に含まれていて、共通する部分を掘り下げて学べるので頭に入ってきやすかったです。たとえば、英語の勉強の際、最初に今日は世界ユニコーンデーであることの説明があり、ニュージーランドでの神話としてのユニコーンの話から、ユニコーンの語源の話になり、そこから1=uni、2=bi、3=tri の説明や言葉を出し合ったり、実際子どもたちへの授業ではどのように進むのかなど、色々なトピックが混ざっている感じです。

親の一番の目的である子どもの教育についてを軸に、会話の流れから柔軟にコンテンツ内容を変えている印象でした。英語の勉強としてももちろんそうですが、子どもの学校生活・教育や留学中の生活のためとしても、非常に有意義で満足度が高かったです。

私は金曜日のNew Zealand Cooking Classが一番楽しかったのですが、講師の先生から「人生における成功ってなんだと思う?」などの答えのない問いに対して話すようなフリートークの時間も印象的でした。いろいろな国の方の考えが聞けて、異国で日常から離れ、自分を振り返ることができる良い時間だったと思います。

なにより参加して良かったなと感じていることは、私自身の英語学習や他人種との交流へのモチベーションがあがったことです。50を超える人種の生徒が通うオワイロア小学校では、他民族や言語が異なる人を受容しあうのが当たり前で、先生も生徒も自然と身についているような印象でした。言葉が通じなくても話しかけてくれるし、親切心は伝わります。それに対して私も返したいのに、英語で満足に伝えられずもどかしい思いをしました。

以前からCGKの外国人の先生たちとも、もっと会話できたらいいなと思っていたのですが、単純に、やはり英語を話せた方が断然、人生は楽しくなりそうだと、今更ながら体感した感じです。これまで普通の海外旅行の経験はありましたが、こういった気持ちまでは生まれませんでした。3週間というまとまった期間で、じっくりと深い経験が出来たからこそ、生まれた気持ちなのかもしれません。

自分の中でよりポジティブな動機付けができたことで、日本に帰ってからも少しずづですが英語の勉強を続けられています。もはや英会話では息子に負けていますが、一緒に英語を学んで多様性への理解を深める姿を息子に見せていけたら最高です。

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