ジョブトレーニング「昆虫学者」
日本も夏本番を迎え、夏の風物詩である昆虫の季節がやってきました。人によっては、昆虫はいなくてもいいと思う人もいるかもしれませんが、Mountainクラス(4歳児)の子供たちにとっては、6月のジョブトレーニングレッスンのテーマで、とても楽しみにしていました。まずはじめに、Mountainクラスの子供たちは昆虫について学びました。昆虫の体の部位、食べるもの、住む場所などについてです。実際に昆虫の写真や絵を見たり、夏の日本で見られる典型的な昆虫を調べたりしました。
一通り学んだら、今度はその知識を自然の中に持ち出す番です。日本丸パークで、子供たちは様々な道具を使って昆虫を捕まえる練習をしました。子供たちには3つのタスクがありました。網のリーダーの仕事は、網を使って蝶や他の飛んでいる昆虫を捕まえること。掘るリーダーの仕事は、スコップやフォーク、ペール缶などを使って、土の下に生息する昆虫を採集することでした。開始2分でミミズを見つけた子もいました!虫箱リーダーの仕事は、自分のチームのテラリウムの管理、安全確認、そして土や石、植物など、中に入れる材料を集めることでした。子供たちは、それぞれの役割に必要な課題やスキルを体験できるよう、交互に役割を分担しました。
その後、本牧山頂公園で昆虫採集を行いました。本牧山頂公園では、より広々とした様々な環境の中で、子供たちは心ゆくまで昆虫を探索し、発見することができました。このフィールドトリップは大成功で、Mountainクラスの子供たちはすでに、テラリウムに新しい多様な仲間を加えて帰っていました。
本物の昆虫の生息地を見てきた子供たちは、学んだことや見たことを発表するために、生息地の絵を描くことにしました。子供たちは協力して、絵の具を混ぜてリアルな色を作り、筆のテクニックを使って、大きなポスター用紙にリアルな生息地の絵と詳細な昆虫を描きました。これらは、教室を飾る壁画として使われました。テラリウムとともに、この壁画は昆虫の世界を子供たち自身の世界に取り込むのに役立ちました。
今月の昆虫の学習では、子供たちは別の世界を探検することができました。しかし同時に、他のスキルを向上させる機会も多く与えられました。グループワークでは、子供たちは意見を交換し、相手の立場を考え、仕事の分担について話し合う必要がありました。昆虫をうまく捕まえたり、自分の描いた絵に命を吹き込んだり、子供たちは社会的スキルを駆使して、タスクを確実に完了させなければなりませんでした。子供たちが社会的スキルを使って学習を促進し、同時にそのスキルを伸ばすことができたのは、学習の証です。
また、以前のユニットで学んだ技術や知識を活用するための活動も行われました。4月、Mountainクラスの子供たちは、ジョブトレーニングのためにスケッチ・アーティストに注目しました。昆虫の生息地の壁画を描きながら、子供たちは、絵筆の持ち方を工夫して花を描いたり、絵筆の先だけを使って線を細くしたりと、とても良いアイディアを持っていました。以前に学んだスキルを、ここでも自然に使っていました。つまり、彼らはこれらのデッサン・スキルを身につけ、将来、他のどんな状況でも使えるようになったということです!
著者プロフィール
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John - プリスクール・スクール長 (オーストラリア)
CGKインターナショナルスクール・プリスクールのスクール長。オーストラリア出身。
ニューサウスウェールズ大学(オーストラリア)で教育学を専攻した後、日本の幼稚園から高校まで10年以上の教職経験。エンターテイナー。