入学説明会開催中 12/10 初等部12/11 プリスクール

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目の愛護デー ~栗山様と盲導犬のアンジーを迎えて~

プリスクール 2021.10.18

毎年、10月10日の愛護デーには、視覚に障がいを持った方や盲導犬について子どもたちに伝えています。
そして今年は、盲特別支援学校の職員をしており、またご自身も視覚障がいがあり盲導犬と生活を共にしている栗山様に来校いただいてのレッスンとなりました。

外出している時、盲導犬は「お仕事中」ということなので、事前学習として、盲導犬の紹介と、盲導犬に対してしてはいけないこととして「話しかけたり、大きな声を出さない」「食べ物を見せたりしない」「触らない」という3つの約束を子どもたちに伝えておきました。
スクール内に動物が入ってくることはめったにないので、どのような反応をするのか心配していましたが、子どもたちは約束をきちんと守り、静かに栗山様と盲導犬のアンジーを迎え入れました。

 

スクール全体のレッスンとしては、スタッフが栗山様に質問しながら、視覚障がいについてや盲導犬には英語単語で指示をすること、盲導犬ができること(どのように助けてくれるか)など盲導犬について理解を深めました。

 

その間もアンジーは静かに栗山様の足元で待っていました。待つのがとても上手なアンジー。
子どもたちにどちらのほうが静かに座って待つのが上手かと子どもたちに問いかけると、子どもたちの背筋がピンと伸びました。

 

質問の後は、シンガーソングライターとしても活躍されている栗山様に歌を歌っていただきました。歌っていただいたのは、栗山様が作詞作曲した2020年東京パラリンピックのアスリート応援ソングの「リアルビクトリー」。実はこの曲は事前に子どもたちも日本語の時間に練習をしていた歌でした。しかし、子どもたちには誰が歌っているかなどは伝えていなかったため、栗山様がギターを弾きながら歌い始めると子どもたちはざわつき始め、盲導犬の前では大きな声を出さないという約束だったので、小さな声で一緒に歌っていました。 ワンフレーズ歌っていただいたところで、「リアルビクトリー」は栗山様の作詞作曲だと知ると、子どもたちはさらに大興奮。2回目は大きな声で歌ってもいいことを伝え、みんなで大合唱しました。

その後はSkyクラス(年長)の代表者に栗山様をSkyクラスまで誘導してもらい、Skyクラスからの質問タイムになりました。 「料理はしますか?」「電車はどうやって乗るんですか?」「お金はどうやって払うんですか?」「引っ越しはどうするんですか?」など、子どもたちから様々な質問が出る中、「どうやって顔を洗うんですか?」「どうやって寝るんですか?」という質問も。栗山様は笑いながら「みんなと同じで、特別な洗い方や寝方はないよ。」と答えてくださいました。そして様々な質問の答えの中で、盲導犬が一つだけ言うことを聞かないことがある事も教えてくださいました。それは「赤信号の時に〝Go(進め)〟と言っても進まない」ということです。これが盲導犬に教える中で一番難しいことだそうです。それでも3カ月という訓練期間で、視覚障がいの方をしっかりと安全に誘導できるまでになるとは本当に驚きです。

 

栗山様からたくさんの話を聞いて、目が見えないからといって、できることがなくなってしまうということではない、ということに気づかされました。「慣れればできますよ。」と笑って話してくださった栗山様でしたが、慣れるまでには想像もつかないような大変な苦労をされたと思います。それでも、できることを増やし、今回のように子どもたちと交流を持って、ご自身のことを話してくださったことは、子どもたちにとって貴重な体験となりました。 ただ、できることが多いからと言って放っておくのではなく、「何かお手伝いすることはありますか?」と声をかけてくれると嬉しいとのことでした。このレッスンをきっかけに、子どもたちがお友だちだけではなく、どこかで困っている人にも声をかけてあげられるような優しい心を持ってくれるといいです。また、誰もが気持ちよく安心して暮らせる社会について考えるきっかけになることを願っています。

Reiko

ゲスト:栗山龍太様、盲導犬のアンジー 盲目アーティスト。11歳のときに病気で全盲となる。
2001年より筑波大学理療科教員養成施設を卒業後、横浜市立盲特別支援学校職員として、鍼灸手技療法をはじめ医療系全般の指導に当たっている。
https://kuriyama.aga-ru.jp/

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