創設者メッセージ
学校創設者の教育への想いと開校までの経緯
教育の可能性とグローバル社会
グローバル化が進むこの変化の激しい世界において、より一層、教育の重要性が増しているように思います。
「グローバル」という言葉を聞くと、まず「英語」をイメージする方もいるかもしれませんが、当然のことながら、英語はグローバルと同義ではありません。CGKにおける教育アプローチでは、単なる「言語教育」の枠を超えて、より包括的な「グローバル教育」を展開しています。
違いを受け入れる「多様性への寛容力」や思いやりの心。変化の環境下でも自ら道を切り拓く創造力や行動力。自己を表現し他者と対話・協調しながら取り組む能力。それらは全て、ビジネスの世界だけの話ではなく、幸せで豊かな人生を送る為に大切なものです。
AIの進化が加速する現代社会において、特定の知識やスキル習得だけに焦点を当てることは、大きなリスクをはらんでいます。言語習得の重要性を身をもって実感している私たちでさえ、第二言語習得のアドバンテージは、年々縮小していると感じています(もっとも、英語を習得していないというディスアドバンテージは依然として大きいですが)。
そこでCGKでは、国際的カリキュラムである国際バカロレア(IB)を導入し、アクティブ・ラーニングにも力を入れることで、子供たちの表現力・思考力・探究心を育んでいます。我々の目標は、生徒が在学中だけでなく、将来に亘って必要な一生モノのグローバルスキルを獲得することです。
幸せへの選択肢を世界基準で広げる。
教育には、平和や幸せをもたらす大きな力があると信じています。
CGKでは、子供たちの可能性を限定せず、あらゆる事に挑戦し、スクール内の世界にとどまらない大きな世界への入り口となれるよう努めてまいります。
「世界」との出会い
私はこれまでにオーストラリア、カナダ、アメリカの3カ国で生活した経験があり、バックパッカーとしても過ごしましたが、これらの国はいずれも多民族国家で、数十カ国もの国籍の人と出会う機会に恵まれました。
そんな海外での貴重な経験は、観光名所巡りを楽しむことではなく、様々な人に出会い、拙い英語で話し、聞いた、その経験そのものでした。これまで生きてきた世界(物理的な意味でも精神的な意味でも)があまりにも小さかったことに気付き、「世界は面白い」「未知の世界をもっと知りたい」という意欲が生まれ、それは、世界に対してだけでなく、あらゆることへの「知的探究心」へと繋がりました。自らが興味を持ち、考えることから自身の見解が生まれ、それを人に伝えたいという欲求に変わるのです。
英語力が高くても議論や自己表現、コミュニケーションが苦手とされている日本人を見ていると、日本人が世界で活躍出来ない理由は、単純に語学(英語)の問題だけではないことに気が付きます。
小学3年生からの英語必修化が2020年から始まりましたが、単純に幼児英語教育だけに重きを置くことは、日本人に求められるスキルとは一致しません。グローバル社会の為に求められる「グローバル教育」は、イコール「英語教育」ではないのです。
国際交流が始まり
CGKを運営する当社の始まりは、「教育事業」ではなく、「国際交流事業」でした。
海外の移民国家と呼ばれる国の都市部では、多様な国籍やバックグラウンドを持った人達であふれていますが、ここ日本でも同様の多文化環境を提供しようと、多種多様な国際交流イベントを開催し、日本文化と世界の文化を紹介してきました。
こうした活動が結実し、海外留学を選んだ人もいれば、国際結婚をした方もいます。「世界へ繋ぐ架け橋」となるべく邁進してきた身としては、まさに幸せを感じる瞬間でした。
海外への興味・関心から、英語学習の意欲にも繋げることが出来た結果、海外へ飛び出す為の架け橋(手助け)として「英語教育事業」もスタート。大人向けの英会話スクール事業を通じて、多くの方が英語だけでなく海外への興味を更に広げていく様子を見て、「この事業を始めて良かった」と思うのと同時に、大人になってからのスタートには、「時間」「語学力の上達速度」「物事への価値観の固定化」「新しいことへの積極性」といった点で問題やジレンマを感じる事もありました。
インターナショナル・プリスクールの開校
英語教育とグローバル教育、そして「伝えたい想い」を形にしていく。
そんな中で生まれたのが、「CGK International School(CGKインターナショナルスクール)」です。
(開校時の名称は、「バイリンガル幼児園コスモグローバルキッズ」)
対話を行う上で本来必要なのは、「語学力」の前に、自ら考える為の「思考力」です。そうやって創造した自分の意見を最終的に伝えるための手段が「言語」ですが、深い思考を喚起するためには、その前段階で「探究心」という興味や動機が必要となります。
まだ何の固定観念も持っていない小さな子供たちは、経験すること全てが新鮮で、日々、様々な刺激を受けています。CGKでは、新しい世界を少しでも多く経験し、初めて見る様々な世界への興味から、旺盛な好奇心へと繋がっています。
そして、受身的ではない、アクティブ・ラーニングの活動において、自らが考え、動き、創造する力を育てます。夢中になって、笑うことすらも忘れるような、そんな活動を通して、子供たちは自己表現を、英語を中心とした様々なツールで伸び伸びと行い、新しいことへも積極的に挑戦します。
対話のツールである言語を学ぶ手法は、学生時代や資格試験の為の英語学習とは全く異なるものです。子供たちの「表現をしたい」という欲求から身につけていく英語表現は、座学から学ぶのではなく、生活から学ぶことで、みるみると上達していきます。
CGKでは、「心の成長」と「グローバル教育」を実践し、「本物のグローバルキッズ」が育つ環境として、多くの子供たちが日々楽しく学んでいます。そのような環境を提供する為、幼児からの良質な保育と教育を行う場として、CGKは生まれました。
グローバル教育、食育プログラム、課外クラスプログラム、多様な行事イベント開催など、常に新しい物を取り入れ、子供たちにとって最高の成長の場となるよう、努めています。
プリスクールから高等部までの一貫校へ
プリスクールを開校した当時、週5日未満のコースを設けず、週5日フルタイムのコースに限定したのは、英語力だけではなく、非認知能力も含めた全人教育を高い質で行いたかったからです。
サービスやシステムの方針をはじめ、何かを決断する際にいつも考えることは、CGKに関わる誰もが、自信と誇りを持って関わっていけるような、そんな場所でCGKはありたいということです。その点でぶれずに努力し続けてきたからこそ、CGKは常に前進し続けています。
幼児を預かることの責任は非常に重く、英語教育のために保育の質を犠牲にすることはできないため、日本人保育者は全員、バイリンガルでありながら、保育士資格を必須とし、保育面での質も大事にしてきました。当然に大事にすべき点を妥協すること無く真摯に取り組んできました。
それが、次に初等部(いわゆる小学校)となってきますと、子供たちの将来の進路に対して、さらに直接的に関わることになります。保護者の方々が感じる希望と不安をしっかりと受け止め、自信と責任を持って、良質の教育を提供できるための体制作りができたため、初等部を開校する運びとなりました。
子供たちの年齢のステージによって、提供できる教育活動内容は異なり、年齢が上がれば上がるほど、その制約は少なくなります。アイディアとしてはあった理想の教育プランも、プリスクールでは提供できないものが多くありますが、今後、初等部、中等部、高等部と進むにつれて、子供たちも教育者たちも自由な発想で、さらに生き生きと取り組んでいけることと思います。
子供たちへの想い
未知で困難な状況に遭遇するたび、適切で充分な情報と支援を受けられるわけではありません。そこでは、各々が考え、各々の責任で行動しなければいけない場面も多く存在します。人や周りの環境を責め、救済を待つだけの他責思考では、世界、そして今後の日本においても、取り残されていきます。自責思考で自ら切り拓いていく未来において、自分とそこに関わる人達を幸せにするには、思考力や探究心をもって、魅力ある人として成長していくことが重要だと感じています。
CGKでは、新しい世界への興味や探究心というベースから、新しい世界への不安に打ち勝つ原動力を育んでいきます。意志も目的も何もない、無気力で無関心な人にはなってほしくない。常に挑戦の原動力を胸に、行動してほしい。CGKで培う探究心や新しい世界への興味は、何事にも代えがたい財産です。
CGKでのスクールライフを子供たちが心から楽しみ、学びにドキドキ、ワクワクするような、そんなスクールを今後も目指していきます。
教育で切り拓く、幸せで豊かな未来のために。
甲斐実
- 1984年生まれ 二児の父
主な経歴
- 広告代理店:海外展示会業務と国内広告業務の兼務。海外展示会においては、海外現場での外国人スタッフ管理統率やクライアント対応を行う。
- 株式会社CosmoBridge(現職):自身の海外生活体験を元に英語教室の立ち上げを行い、国際交流イベント事業においては運営管理と外国人ゲストへの対応を積極的に行う。現在は、CGK International Schoolを経営。
海外居住(滞在)歴
- オーストラリア:シドニー、アデレード等
- カナダ:トロント
- アメリカ:8都市をバックパッカー
取材記事
- CGKインターナショナルスクールが実践する「探究型の学び」とは|ぽてん (2024年8月公開)
- 7年で生徒数50倍!? 急成長の「CGKインターナショナルスクール」に話を聞いてみた~イマドキのインターナショナルスクール|Mashup Reporter (2023年12月公開)
- 日本人はもっと海外を視野に入れて生きるべき!|JOES Magazine (2023年11月公開)
- 子供たちに広い視野を|THE YOKOHAMA SEASIDER MAGAZINE AUGUST 2019 (2019年8月発行)