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インターナショナルスクールの現実は?大学受験資格は?制度も解説

コラム

インターナショナルスクールは、幼児のプリスクールから、小学校、中学校、高校までありますが、「インターナショナルスクールは自分とは全く無関係」と思っていた方も、年々少しずつ、インターナショナルスクールが身近になっているのではないでしょうか。

日本でも、グローバル化への意識が少しずつ高まっているところです。子どもの数の減少と反比例するかのように、子ども一人当たりの教育費は大幅に増加しており、保育料・授業料の高いプリスクール(英語で預かる保育園や幼稚園)の利用者も年々増えています。

全国に800校ほどはあるであろうプリスクールですが、小学校からのインターナショナルスクールとなると、プリスクールと比べて急激に数が減るのが現状です。

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この記事の序盤は、保護者の方がインターナショナルスクール進学に抱くネガティブな印象と不安に触れ、後半で一つ一つ、それらの不安を解消できるよう、様々な安心の制度や仕組み、実態について説明していますので、どうぞ最後まで御覧下さい。



急成長するインターナショナルスクール業界

前述の通り、日本では、子どもの数の減少と反比例するかのように、子ども一人当たりの教育費は大幅に増加。保育料・授業料の高いプリスクールの利用者も年々増えています。

参照元:子どもの減少と相反する 一人あたり教育費の増加
増えるインターナショナルスクール、専門家に聞く(日本経済新聞)

ほとんどのプリスクールはまだ歴史が浅いですが、インターナショナルスクールの歴史は長く、日本最古かつアジア最古のインターナショナルスクールは、神奈川県横浜市中区にあるサンモール・インターナショナルスクールで、1872年(明治5年)の設立です。

そして近年、インターナショナルスクールの開校が相次いでおり、「開校ラッシュ」の様相です。

参照元:インターナショナルスクール、日本で開校ラッシュのなぜ アジアからの留学先としても注目
(新しい教育のカタチを考える|朝日新聞EduA)

世界中でインターナショナルスクールが増加。ISC Researchという、インターナショナルスクールの統計・調査を行っているイギリスの団体によると、インターナショナルスクールは、世界で2010年の6,001校から2021年に12,300校に増加しました。

参照元:【最新版】2021年 世界のインターナショナルスクール校数と生徒数 | eduJUMP! 編集部



小学校以降のインターナショナルスクールは少ない

日本におけるインターナショナルスクールの数ですが、小学校になると、プリスクールと打って変わり、極端に少なくなります。プリスクールで培った語学スキルの維持・向上という点では、当然のことながら保護者の方も小学校以降のインターナショナルスクールも検討するはずですが、数が少ないのはなぜでしょうか。

ちなみに、「学校」と名乗って良いのは、後述の一条校(*1)のみであり、非一条校は、小学校は小学部初等部、中学校は中学部中等部、高校は高等部と呼んでいるケースが多いです。



現実と幻想として存在する障壁

小学校・中学校・高校のインターナショナルスクールが少ない理由を考察してみましょう。

入学希望者が少ない:入学に躊躇するネガティブな理由
  • 学費が高額プリスクールと比較すれば特別高いわけではないですが、いわゆる一条校(*1)と呼ばれる国公立の学校や、一条校で私学助成金(*2)の助成を受けている私立学校と比べると高いと感じてしまうし、スクール側も高くせざるをえません。
  • メインストリームから外れることへの不安。インターナショナルスクール内部の情報が少ないと、我が子を入学する上で決断する為のイメージもできません。とりあえず入ってみて転校したくなった時に、日本の学校に転校できるか、または転校して苦労しないか。結果として、無難な道(日本の一般的な学校)を選ぶケースは多いかと思います。
  • 就学義務違反というネガティブなイメージ
  • 日本の大学受験資格を得られないという誤った認識
  • 親が英語を話せないといけないのではないか。親が外国人でないといけないのではないか。
  • 9月入学が多く、日本の4月入学とは異なるのではないか。
  • 能力のある外国人の教員が日本で揃えられるのか

*1 一条校とは・・・学校教育法第1条に定められた学校の種類のことで、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、大学、高等専門学校、盲学校、聾学校、養護学校及び幼稚園の10校を指し、いわゆる一般的に「学校」と称されるものはほとんどが一条校であり、インターナショナルスクールのほとんどは非一条校である。
*2 私学助成金とは・・・国や地方公共団体が行う、私立学校の設置者や在学者に対する助成金のこと。学校法人の私立学校は対象となるが、株式会社立の私立学校は対象とならない。

学校側が開校をしない:開校に踏み切れない理由
  • 広大なグラウンドや体育館を備えた環境を用意するのが難しい
  • 小中高の一貫校を作るにはコストがかかり過ぎる。小中高の一貫校である必要はありませんが、保護者としては、大学受験の手前まで面倒を見てもらえないインターナショナルスクールには子どもを預けたいと思いにくいので、スクールとしては一貫校を目指したいところです。
  • 生徒が集まるか確信を持てない。プリスクールを既に運営しているスクールが開校をする場合は、一つ一つ入念に計画を立てながら段階的に拡大していくことで、小学校以降のインターナショナルスクールを拡大することは現実的に検討しやすいですが、そうでない場合は、小学校以降のインターナショナルスクール開校における経営的判断は非常に難しいかと思います。
    また、保護者が安心して預けられるよう一条校にしたいところですが、一条校は簡単に作れないですし、一条校がインターナショナルスクールとして運営する場合、制約が多すぎます。

このように、保護者側とスクール側、双方に小中高のインターナショナルスクールに躊躇する要因があると考えられます。
中には、現実として存在する問題もあれば、あくまで幻想として抱いているだけで、現実に存在しない問題もありますが、子供の将来を決める選択において安易に冒険することは出来ないので、一つ一つしっかりと見ていく必要があります。

こういった障壁について、一つずつクリアしていきたいと思います。



不安を払拭する、実は安心の制度と事実

いざとなれば日本の学校へ転校や進学できる

公立の小学校や中学校にであれば、問題なく転校や進学ができます。小学校も中学校も義務教育なので、転校や進学の受け入れを断られるという可能性は極めて低いと考えて良いです。ただ、高校受験からは内申点が評価の対象に入る可能性があるので、評価対象となる期間を把握した上で、転校のタイミングを検討するようにしましょう。
ただ、内申点を評価に入れない形での受験形式も色々と存在しますし、国内のインターナショナルスクールも含めて対象とする帰国子女枠を設けている学校も増えてきています。インターナショナルスクールに在学していた生徒をしっかりと評価してくれる学校は存在しますので、かえってインターナショナルスクールからの進学であることが有利となる場合があります。

また、海外の学校へ転校や進学というケースもあるかと思いますが、その場合は、インターナショナルスクールに通っていたことがかえって有利になるでしょう。英語が話せるということで、英語圏の国の学校であれば、授業にキャッチアップもし易いですし、国際バカロレアIBスクールからIBスクールへの転校・進学の場合は、国際バカロレアIBが世界共通のプログラムなので、さらにスムーズにキャッチアップしやすく、スクールが積極的に受け入れをしてくれる可能性も高くなります。



インターナショナルスクールの情報収集を行う

インターナショナルスクールのウェブサイトに掲載されている情報だけでは、情報が充分でないかもしれませんが、見ていきまそう。ですが、そもそも、英語のサイトしか無いスクールがほとんどですので、日本語のサイトもあるスクールだと情報収集がしやすいですね。

以下、日本語のページも充実している、主なインターナショナルスクール(一貫校または一貫校開校予定)のサイトを紹介します。

インターナショナルスクール(日本語ページ充実)一覧

また、説明会やスクール見学に参加したり、そのスクールの在校生や卒業生本人または保護者と話す機会を持つと良いです。説明会でそういう人と話す機会がある場合もあれば、ブログやSNSで見つけて、直接コンタクトを取るのも良いでしょう。



就学義務違反について

インターナショナルスクールは、一般的に一条校ではないので、日本国籍のお子様の場合は、厳密には、保護者の方の就学義務違反となるわけですが(外国籍の場合は違反となりません)、文部科学省によれば、1956年を最後に保護者が罪に問われた例はありません。子どもに教育を受けさせる為の努力を放棄しているわけではなく、むしろ、より良い教育の環境を求めた結果のインターナショナルスクールという選択ですから、形式上は就学義務違反だとはしても、これが問題となるとは到底ありえません。

日本において、国際バカロレアIBスクールの推進を国(文部科学省)が主導して行っており、文部科学省IB教育推進コンソーシアムを作っていますが、国際バカロレアIBはインターナショナルスクールを中心に導入されているので、これはインターナショナルスクールにお墨付きを与えるような方針です。ですがその一方で、形式的には就学義務違反であるという現状が変わっていないというのは、大きな矛盾が生じています。

就学義務違反を問題視していたのは、教育を受ける権利が充分に保障されていなかった戦後すぐの社会情勢を想定していたものですので、子供の教育における多様な実情を考慮しておらず、近い将来、この矛盾が是正されることを期待します。



日本国内だけでなく海外の大学受験資格がある

全てのインターナショナルスクールというわけではありませんが、ほとんどのインターナショナルスクールでは、卒業をすると日本国内の大学受験資格を得ることができ、また、海外の大学の受験資格を得ることができます。

まずは、日本国内の大学受験資格について、文部科学省が示している基準について確認してみましょう。


大学入学資格について

大学(短期大学を含む。大学院を除く。)の入学資格は以下のいずれかに該当する方に認められます。(2019年1月時点)

1. 高等学校又は中等教育学校を卒業した者(一条校)
3. 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者
※「外国において、学校教育における12年の課程を修了した者」とは、「外国の正規の学校教育における12年目の課程を修了した者」という意味
10. 外国の大学入学資格である国際バカロレア(IB)、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベルを保有する者
11. 国際的な評価団体(WASCCIS、ACSI、NEASC)の認定を受けた教育施設の12年(12年目)の課程を修了した者
12. 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者

引用元(一部引用および編集):大学入学資格について:文部科学省


通常の学校であれば、1の一条校にあてはまります。


インターナショナルスクールは、10か11にあてはまるケースが多いです。


10の中では、国際バカロレアIBのDP資格を取得するケースが一番多いですが、このIBDP認定校となっている高校は、日本全国で現在67校(プラス候補校8校)あり、内いわゆるインターナショナルスクールの認定校(日本語ではなく主に英語でIBを実施しているスクール)は33校あります(2023年9月30日時点)

参照元:認定校・候補校 | 文部科学省IB教育推進コンソーシアム



11の国際的な評価団体ですが、それぞれの認定校は以下の通りです。


WASC:24校(2023年11月7日時点)
  • Western Association of Schools and Collegesの略
  • アメリカの評価団体
  • 設備、運営、教員、カリキュラム等総合的に学校を評価し認定
  • ミッション:あらゆる学校が生徒の学習に焦点を当てた厳格で適切な自己評価と相互評価プロセスに取り組むことを支援し、質の高い継続的な学校改善を推進・検証しています。

参照元:WASC - Accrediting Commission for Schools


CIS:29校(2023年11月時点)
  • Council of International Schoolの略
  • イギリスで発祥したオランダの評価団体
  • 設備、運営、教員、カリキュラム等総合的に学校を評価し認定
  • ミッション:世界各国の考えや文化、教育者をつなげる質の高い国際教育を通じて、世界中の子どもたちの育成を促します。

参照元:Council of International Schools | International Education Organisation


ACSI:20校(2023年11月時点)
  • Association of Christian Schools Internationalの略
  • アメリカの評価団体
  • ミッション:キリスト教の学校を強化し、世界中のキリスト教教育者が、生徒を学問的に準備し、イエス・キリストの熱心な信者になるよう促します。

参照元:Association of Christian Schools International ACSI


NEASC:4校(2023年11月時点)
  • New England Association of Schools and Collegesの略
  • アメリカの評価団体
  • ミッション:NEASCは学校と提携し、認証評価、専門的支援、ベストプラクティスの追求を通じて、すべての生徒のために質の高い教育を評価、支援、促進します。

参照元:NEASC - New England Association of Schools and Colleges


このように、インターナショナルスクールであっても、そして就学義務違反であっても、制度としては大学入学資格が得られるようになっており、インターナショナルスクールは決して、メインストリームから外れた選択肢では無いということを知れば、少し安心できるのではないでしょうか。逆に言えば、IB、WASC、CIS、ACSI、NEASCといった認定を受けていないスクール、または認定を目指していないスクールの場合、その後の進路を検討する上で、困難な道が待っている可能性があります。

これからの社会では、インターナショナルスクールは、旧態依然とした日本の学校システムと対等に検討されていく選択肢となっていくことでしょう。

実際のところ、インターナショナルスクールを選ぶことで、将来の進路の選択肢は狭まるのでしょうか、それとも広まるのでしょうか。次から詳しく見ていきたいと思います。



国内外の大学への道が広がる

ほとんどのインターナショナルスクールは、IB、WASC、CIS、ACSI、NEASCのいずれかの認定を受けているため、国内の大学受験資格を保有することになりますが、同様に、海外の大学の受験資格も保有することになります(全てではありませんので、各大学のHPにて確認ください)。

前述の通り、国際バカロレアIBのDP資格を取得した場合でも日本国内の大学受験資格と、海外の大学の受験資格を得ることになるのですが、IB資格は大学側からも評価が高く、一般受験者よりも非常に高い合格率となっている海外の主要大学も多く存在します


以下は、国際バカロレアIBについての概要です。


国際バカロレアIB

  • IBはInternational Baccalaureateの略。
  • PYP(3-11歳)、MYP(11-16歳)、DP(15-18歳)、CP(15-18歳)の4つのプログラムに分かれており、PYP、MYP、DPが主流で、CPはキャリアや職業教育が中心のプログラム。
  • 国によって異なる大学入学資格を統一しようと世界統一試験を作ろうとしたのが始まり。
  • ミッション:多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的とする。
  • 全人教育: IB学習者像として価値を置く10の特徴を持った国際的な視野をもつ人間を育てるための教育を行う。
  • 高校卒業時に取得するDP(ディプロマプログラム)の合格資格は国に関係なく大学受験資格となり、世界約2,500校の大学が受け入れ。
    例: 日本では一般的に、一条校を卒業して全国統一テスト受験が必要で、アメリカでは全国統一テスト(SAT等)のスコアが必要だが、これら各国の一般的な試験手順が不要に。
  • 国際バカロレアIB認定校は世界的に年々増えており、IBDPの最終のスコアを活用した入学者選抜(IB入試)を用意している大学は日本国内でも年々増加。
  • 文部科学省IB教育推進コンソーシアムが設立され、日本国内でのIB普及のため、調査、比較、情報開示、学校や自治体支援などが行われている。
  • IB入試でなくても、AO入試や推薦入試の際にも、IB生であることは高評価に繋がることも。
  • 大学の単位と変換可能な場合がある為、大学入学時点ですでに単位をいくつか取得している場合も。

参照元:International education - International Baccalaureate


国際バカロレアIBの最終2年のプログラムであるDPは非常に大変だと聞きますが、だからといって、DP資格を取れないというわけではなく、実際、DP合格者は2023年5月実施の試験で80%です。DPしか取り入れていないスクールを含んでの数字なので、PYPやMYPも導入し、長期にわたってIBで学んできている生徒にとっては、より余裕をもって取り組めるものと思います。

※当校CGKインターナショナルスクールはPYP、MYP、DP全ての認定校を目指しています。



保護者に求められる英語力や国籍

保護者に求められる英語力や国籍についてのポリシーは、各学校のHPで公開している場合もありますのでご確認ください。多くのインターナショナルスクールでは、HPは英語のみですし、スクールからの連絡事項も全て英語というところが多いです。保護者に求められる英語力として、スクールからの連絡を英語で理解できるということを一つの基準としているところは多いように感じます。

ですが、日本語や日本人国籍OKなインターナショナルスクールも実際には存在します。日本語OKが必須条件でしたら、まずは、日本語サイトがあるインターナショナルスクールに問い合わせをしてみるところから始めましょう。または、英語が話せなくても、英文を読めれば大丈夫、つまり、辞書を使って英文が理解できればOKというところもありますので、英語サイトしか無いインターナショナルスクールも視野に入れて検討するのが良いかと思います。日本語OKに限定してしまうと、対象のインターナショナルスクールは一気に少なくなります



9月入学?4月入学?

世界各国、学校の入学の時期は異なりますが、欧米では9月入学が一般的ですので、それにならい、インターナショナルスクールも9月入学を採用しているところが多いです。

インターナショナルスクールが9月入学の場合、日本の保育園・幼稚園からの進学や、日本の大学に進学したタイミングで、途中退園(退学)または卒園・卒業後にギャップイヤー(ギャップターム)が生じることとなりますが、この点をデメリットとして捉えるかどうかは、各ご家庭の方針と状況による部分が大きいのではないかと思います。

4月入学を採用しているインターナショナルスクールも少数ですが存在し、CGKインターナショナルスクールは4月入学です。



教員のスキル

スクールが掲げる理念・方針・姿勢が魅力的であるかどうか。生徒達の成長を共にサポートする立場であるスタッフと管理者・経営陣が協力し合い、リスペクトし合っている環境であるか。そのような点を改善するだけでも、良いスタッフは自然と集まるようになります。良いものをしっかりと提供し続けていれば、一般の学校よりもインターナショナルスクールは母数が少ないので、良い教職員が集まってきやすい環境です。

特にIB認定校においては、以下の点で優れており、良い教職員が集まりやすく、良い教職員が成長しやすいと言えます。

  • IB(DP以外)で提示しているのはフレームワークであり、細かい指導内容を提示してくれるわけではない。従前の用意されたカリキュラムをこなしていくというスタイルではないので、IBを経験している先生たちは、常にそのスキルを向上している。
  • IBの理念や方針ははっきりしており、スクールがIBを導入している場合、教員同士で共通の認識を持ってコラボレーションして日常の教育に取り組む体制が取りやすいし、考えの不一致が比較的起こりづらい。
  • IBの理念や方針に賛同して働いているため、教職員の教育に対するモチベーションが高い。
  • ワークショップを積極的に受け、自己の研鑽に励んでいる。

それでも残るデメリット

「授業料が高い」という点は、事実として認めざるを得ないところです。公立の小中高は無料ですし、私立の小中高も、学校法人の一条校であれば、私学助成金の助成を受けているため、インターナショナルスクールと比較すると非常に安いです。

また、これはデメリットというわけではありませんが、入学時の英語力が足りない場合、入学お断り、または入学できたとしても、入学後に苦労することになります。スクールとしても、授業の質を高く維持するため、英語力が低い場合は入学不可としているところや、EAL(English as an Additional Language)サポートとして、英語の苦手な生徒へのサポートを実施しているスクールも多く存在します。インターナショナルスクール入学前に、可能な限り英語力はつけておいた上で、スクール側がどういったサポートを用意しているか、注意深く確認するようにしましょう。



その他のメリット

非一条校であれば、日本の学習指導要領にしばられず、海外のカリキュラムも自由に導入することができます。ちなみに、CGKインターナショナルスクール・初等部は、株式会社立の非一条校ですので、何の制約も受けません。今後、IBスクールとして、そして、CISやWASCといった認定を受ける際にスクールとして遵守していかなければならないことは出てきますが、それでも、一条校が受ける制約と比べれば、生徒にとってより良い環境やプログラムを追究できる環境にいます。



横浜のインターナショナルスクール|CGKインターナショナルスクール

当校CGKインターナショナルスクールは横浜にあるインターナショナルスクールですが、2016年にプリスクールを開校、2023年に初等部を開校し、2025年には中等部、2028年には高等部を開校する、横浜では唯一の4月入学のインターナショナルスクール一貫校です。

CGKの概要
  • ミッション:幸せへの選択肢を世界基準で広げる。
  • 株式会社立の非一条校です。
  • 2022年度に国際バカロレアIB PYP候補校に。今後、PYP、MYP、DPの認定と、CISやWASCの認定も目指し、日本国内だけでなく、世界中の大学進学も視野に入れられる環境を整えます。
  • 保護者の方に語学力は求めません。英語または日本語のどちらかが話せれば大丈夫です。
  • 保護者の方々とのコミュニティ作りを大事にし、定期的に保護者向けの説明会も行う中で、レッスンや活動内容の共有も丁寧に行います。
  • より多くの方に当校の教育の機会を提供するため、歴史あるインターナショナルスクールよりも授業料を低く抑えています。
  • 非一条校であるメリットをいかし、学習指導要領に縛られず、今後の社会で必要なスキルとマインドセットを学びます。ICT教育、道徳教育、性教育、LGBTQ、マイノリティ、SDGs、ディスカッション・ディベート活動、金融教育といったことも積極的に取り入れます。
  • 中学1年生(中等部2年生)のタイミングで、1年間の海外留学をおこないます。
  • 入学選考で英語力をチェックし、入学可能な英語力基準を設定。英語による探究学習の質を高く維持した上で、英語のサポートが必要な生徒に対してEAL(English as an Additional Language)サポートも行います。
  • 4月入学です。
  • お弁当給食を提供します(インターナショナルスクールでは珍しいです)。
  • 近い将来の校舎建設を目指しています。

1年間の海外留学

海外ではギャップイヤーが一般的です。大学の入学前や在学中、または卒業後(就職前)に、留学などを行うことですが、私自身、海外に住んだり旅をしていた時に、ギャップイヤーで海外に来ていた人にたくさん会い、とても素晴らしい制度だと思ったものでした。

日本人は、未だに海外留学をする人が少ないですが、自分が何を学びたいか、何を仕事にしたいか、といったことを検討するには、外に出て、社会を経験する時間が重要です。

そんな特別な経験を若いうちにし、多様性のある視点や価値観を育てること、自立心を養い、その後の学生期間も目的や目標を持って、主体的に行動をしていくことを期待し、CGKでは中学1年生(中等部2年生)の夏から1年間、海外留学に行きます



まとめ

インターナショナルスクールは、どこか自分の子供には無関係のところと思っていた方も、より具体的に検討して頂きやすいよう、長々と書かせて頂きました。入ってくる情報が少ないですので、進路選択の際には不安になることもあると思いますが、本記事が少しでも参考となり、子供たちの将来の選択においてベストな選択になることを願っております。

著者プロフィール

甲斐実  -  CGKインターナショナルスクール理事長  (日本)JAPAN

1984年生まれ。二児の父。
オーストラリア・カナダ・アメリカでの居住・滞在の後、広告代理店にて海外展示会業務と国内広告業務の兼務。
CGKインターナショナルスクール(横浜)においては、理事長としてゼロから起ち上げ、プリスクール経営コンサルも行う。

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