食育(4歳児クラス) ~白い材料~
プリスクール
2018.05.02
CGKインターナショナルスクールでは、プリスクールではありながら、英語教育以外にも様々な教育プログラムを行っています。
その一つとして、食育においてもユニークなプログラムを行っており、フレンチレストランのオーナーと共同計画で食育を行っています。
【4月】
●Ocean(2歳児クラス)…食べ終わるまで着席をし、楽しみながら食事をする。
●Jungle(3歳児クラス)…食事のマナー(椅子の座り方ややってはいけないこと)
●Mountain(4歳児クラス)…白い材料(塩、砂糖、小麦粉、パン粉、片栗粉、ベーキングパウダー)
Mountainクラス(4歳児)は、食材に興味を持つことができるように「白い食材」について学びました。
今回取り上げた白い食材は、塩、砂糖、小麦粉、パン粉、片栗粉、ベーキングパウダーの6種類です。
まずは、「片栗粉」から。これは子供たちにとって、かなり馴染みのない食材だと思います。片栗粉は何からできているのかという問題を、「じゃがいも」「栗」「とうもろこし」の3択式にして子供たちに出してみました。実際に、片栗粉を見せても真っ白な粉なので、子供たちにとって大きなヒントにはなりませんでしたが、よく観察したり、匂いを嗅いでみたりしながら、答えを考えていました。
答えは「じゃがいも」でしたが、子供たちにとって、じゃがいもが真っ白な粉になるのはあまり理解できないかもしれませんが、それはまた今度の機会にします。
「とろみ」というなかなか使うことのない言葉も使用したので、今度、実際に片栗粉でとろみをつける実験をして、子供たちが実感できるようにしたいと思います。
次は「パン粉」。パン粉は揚げ物の衣に使うことで、サクサクに仕上がることはすぐにわかりましたが、他の使い道として、ハンバーグの中に入れたりします。そこで子供たちに、ハンバーグの中にパン粉を入れるとどうなるか質問してみました。子供たちは「丸くなる」「小さくなる」「固まる」「おいしくなる」など、たくさん答えてくれました。答えが「やわらかくなる」と伝えると、一人の女の子が「どうしてやわらかくなるの?」と疑問に思ったことを質問してくれました。このように、ただ話を聞いているだけではなく、疑問に思ったり、それを質問してくれる子供たちの姿勢・意欲は、教えている側として、とても嬉しく思います。
次は「ベーキングパウダー」。これは、ベーキングパウダーを使用した時と使用していない時のパウンドケーキやホットケーキの写真を見ながら説明しました。違いを聞くと「大きくなる」と答えてくれました。間違いではありませんが、新しい表現方法として「膨らむ」という言葉を使って説明しました。
次は「砂糖」。これは、子供たちにとってもわかりやすく、大好きな食材だと思いますが、原料を知っている子は少ないと思います。
原料の一つである「てんさい」の写真を見せると、「かぶ!」と言う子がいました。確かに、見た目はかぶに似ています。そのかぶに似ているものの正体が「てんさい」というものだと伝えると、「てんさいってがんばることだよね」と発言してくれた子がいて、てんさい=天才だと思ったようです。日本語は同じ読み方でも、違う意味を持つ言葉があるのでとても面白いです。てんさいの他に「さとうきび」の写真を見せると、「ごぼう」「天ぷら」「ねぎ」など、形の似たものを次々とあげてくれました。
次も「塩」と、子供たちにとってはとても身近な物です。しかしこれも、原形がどんなものかは知らないと思います。塩の塊である岩塩を見せると「からあげ!」と言っていた子供。やはり、子供の発言はとてもおもしろいです。
海塩の写真も見せながら、なぜ海の水はしょっぱいのかという話をしました。
最後は「小麦粉」。小麦粉は小麦からできていることを伝えると、「いつも麦茶を飲んでる」と教えてくれた子がいました。説明の中で「麦」という言葉が出てきたことから、麦=麦茶と考えたようでした。その子の発言のおかげで、小麦から作られるものに、麦茶があることをみんなに伝えることができました。
全ての説明が終わった後に、実際に白い食材を観察してもらいました。匂いを嗅いでみたり、食材が入っているカップを揺らして音の違いを確かめてみたり、カップに粉がつくものととつかないものに気付いたり、中には粉の粒の大きさの違い(片栗粉などの粉よりも、砂糖の粒の方が大きい)を発見した子もいて、実際に実物を子供たちに見せる大切さを感じました。また、いくつかのものを同時に見せることで、「比べる」ということができ、その中で新たな発見や驚きがあったようです。
その一つとして、食育においてもユニークなプログラムを行っており、フレンチレストランのオーナーと共同計画で食育を行っています。
【4月】
●Ocean(2歳児クラス)…食べ終わるまで着席をし、楽しみながら食事をする。
●Jungle(3歳児クラス)…食事のマナー(椅子の座り方ややってはいけないこと)
●Mountain(4歳児クラス)…白い材料(塩、砂糖、小麦粉、パン粉、片栗粉、ベーキングパウダー)
Mountainクラス(4歳児)は、食材に興味を持つことができるように「白い食材」について学びました。
今回取り上げた白い食材は、塩、砂糖、小麦粉、パン粉、片栗粉、ベーキングパウダーの6種類です。
まずは、「片栗粉」から。これは子供たちにとって、かなり馴染みのない食材だと思います。片栗粉は何からできているのかという問題を、「じゃがいも」「栗」「とうもろこし」の3択式にして子供たちに出してみました。実際に、片栗粉を見せても真っ白な粉なので、子供たちにとって大きなヒントにはなりませんでしたが、よく観察したり、匂いを嗅いでみたりしながら、答えを考えていました。
答えは「じゃがいも」でしたが、子供たちにとって、じゃがいもが真っ白な粉になるのはあまり理解できないかもしれませんが、それはまた今度の機会にします。
「とろみ」というなかなか使うことのない言葉も使用したので、今度、実際に片栗粉でとろみをつける実験をして、子供たちが実感できるようにしたいと思います。
次は「パン粉」。パン粉は揚げ物の衣に使うことで、サクサクに仕上がることはすぐにわかりましたが、他の使い道として、ハンバーグの中に入れたりします。そこで子供たちに、ハンバーグの中にパン粉を入れるとどうなるか質問してみました。子供たちは「丸くなる」「小さくなる」「固まる」「おいしくなる」など、たくさん答えてくれました。答えが「やわらかくなる」と伝えると、一人の女の子が「どうしてやわらかくなるの?」と疑問に思ったことを質問してくれました。このように、ただ話を聞いているだけではなく、疑問に思ったり、それを質問してくれる子供たちの姿勢・意欲は、教えている側として、とても嬉しく思います。
次は「ベーキングパウダー」。これは、ベーキングパウダーを使用した時と使用していない時のパウンドケーキやホットケーキの写真を見ながら説明しました。違いを聞くと「大きくなる」と答えてくれました。間違いではありませんが、新しい表現方法として「膨らむ」という言葉を使って説明しました。
次は「砂糖」。これは、子供たちにとってもわかりやすく、大好きな食材だと思いますが、原料を知っている子は少ないと思います。
原料の一つである「てんさい」の写真を見せると、「かぶ!」と言う子がいました。確かに、見た目はかぶに似ています。そのかぶに似ているものの正体が「てんさい」というものだと伝えると、「てんさいってがんばることだよね」と発言してくれた子がいて、てんさい=天才だと思ったようです。日本語は同じ読み方でも、違う意味を持つ言葉があるのでとても面白いです。てんさいの他に「さとうきび」の写真を見せると、「ごぼう」「天ぷら」「ねぎ」など、形の似たものを次々とあげてくれました。
次も「塩」と、子供たちにとってはとても身近な物です。しかしこれも、原形がどんなものかは知らないと思います。塩の塊である岩塩を見せると「からあげ!」と言っていた子供。やはり、子供の発言はとてもおもしろいです。
海塩の写真も見せながら、なぜ海の水はしょっぱいのかという話をしました。
最後は「小麦粉」。小麦粉は小麦からできていることを伝えると、「いつも麦茶を飲んでる」と教えてくれた子がいました。説明の中で「麦」という言葉が出てきたことから、麦=麦茶と考えたようでした。その子の発言のおかげで、小麦から作られるものに、麦茶があることをみんなに伝えることができました。
全ての説明が終わった後に、実際に白い食材を観察してもらいました。匂いを嗅いでみたり、食材が入っているカップを揺らして音の違いを確かめてみたり、カップに粉がつくものととつかないものに気付いたり、中には粉の粒の大きさの違い(片栗粉などの粉よりも、砂糖の粒の方が大きい)を発見した子もいて、実際に実物を子供たちに見せる大切さを感じました。また、いくつかのものを同時に見せることで、「比べる」ということができ、その中で新たな発見や驚きがあったようです。
著者プロフィール
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Reiko - プリスクール・副スクール長 (日本)
CGKインターナショナルスクール2016年開校時からのオープニングメンバーであり、現プリスクール・副スクール長。保育士。
認可保育園での勤務後、ビクトリア(カナダ)へ海外留学。帰国後は、インターナショナル・プリスクールにて主任の経験も。大のディズニー好き。