国際バカロレアIB PYP UOI (4歳児) - Invitation to Play
プリスクール
2024.06.13
ただの楽しいだけではない遊びの刺激!
先々週、Mountainクラス(4歳児)の子供たちは、"Play Provocation(遊びの刺激)"と呼ばれるコンセプトを紹介されました。
子供たちはそれを単に「楽しい」と表現するかもしれないが(それも事実です!)、背景ではもっと多くのことが行われています。
Play Provocationは、子供たちの好奇心や創造力を刺激するために考案されたアクティビティです。身近な素材を思いがけない新しい方法で使うことで、子供たちの探究心を刺激し、問題を解決し、新しいスキルを身につけさせます。
2週間前のPlay Provocationは、交通機関に関するもので、次回のIB UOIにつながるものでした。このように身近なテーマに焦点を当てることで、子供たちは学習を現実の世界と結びつけることができ、より魅力的で有意義なものになります。
ここでは、それぞれ異なる科学的概念を楽しく探究できるようにデザインされたPlay Provocationのため設けられたさまざまな「ステーション(station)」を覗いてみましょう。
- スロープ(傾斜面):
スロープを使うと、ある高さから別の高さに物を移動するのが簡単になることをご存知ですか。スロープが急であればあるほど、必要な力は少なくて済みます。これはまた、物体がスロープを下りやすい理由の一部でもあります。丸くて滑らかなスロープであればなおさらそうです。
- ボート(浮き沈み):
なぜ浮くものと沈むものがあるのか。大きいから?小さいから?重いから?軽いから?色は関係ある? Let's test it out!
- ボートと電車(磁石):
磁石には特別な力があり、ある物質を引きつけ、ある物質を反発させます。このアクティビティでは、子供たちがこの磁力を探究し、物体を動かすためにどのように利用できるかを学びました。
- パラシュートとヘリコプター(重力):
重力とは、あらゆるものを地球の中心に向かって下向きに引っ張る力です。パラシュートは空気抵抗を利用して落下を遅らせ、ヘリコプターは回転するブレードを利用して揚力を生み出し、重力を打ち消します。
- 紙飛行機(推力、揚力、抗力):
紙飛行機は単純に見えるかもしれませんが、実は物理学が作用する素晴らしい例です。前方に投げることで推力が得られ、翼が揚力を生み出して飛行機を空中に浮かせ、空気抵抗(抗力)で飛行機を減速させます。
- 街づくりと道路づくり(エンジニアリング):
町づくりには、計画、設計、そしてちょっとした工学が含まれます。子供たちは創造力を駆使して道路、橋、建物を設計し、空間概念を探究します。
- 岩と天秤(測定):
天秤は、物の重さを比べるものです。このアクティビティは、子供たちに楽しく実践的な方法で測定の概念を紹介しました。
- キネティック・サンド(感覚遊び):
感覚遊びは幼児期の発達に欠かせません。キネティック・サンドのユニークな感触は、落ち着きと刺激を与え、子供たちの触覚や視覚の探究を促します。
子供たちの感想はどうでしょうか。
「楽しかった」
「水で遊んだのが好きだった」
「飛行機を投げるのが好きだった!僕が勝ったんだ!」
「砂遊びが好きだった。重い石で遊んだり、体重計でバランスをとったりしたんだ!」
「キネティック・サンドが好きだった!何でも好きなものを作れたから」
このような科学的概念を遊びの中に取り入れることで、子供たちに楽しさを提供するだけでなく、将来の学習の基礎を養うことにもつながりました。また、子供たちの交通機関に対する興味や現在の理解を観察することができ、UOIでこのトピックをより深く掘り下げる際に貴重な情報となると思います。
今後、お子さんが「楽しい」というような活動があれば、その裏では実は多くの学びが起きている可能性があることを思い出して頂けると嬉しいです。