クラス内に複数の先生がいる
- お互いにサポートが可能
- 生徒が色々な先生と関わることができる
- クラスのことをよく理解している先生が複数人いることで、欠勤時や退職時にも対応に困らない
- 同じチームの先生から保育や教育について学ぶことができる
スクール全体の先生の数が多いので、休みの先生がいる場合等は、やりくりがしやすい
少ない場合のメリット
- 一人ひとりの生徒に目が行き届きやすく、一人ひとりに異なるアプローチを柔軟にやりやすい
- 交代で一人ひとり行う活動時の他の子の待ち時間が少ない
- 教室が静か。先生の声が聞こえやすく、生徒の発言も聞こえやすい。
- 生徒の発言を拾ってあげやすい
CGKの場合
当校CGKインターナショナルスクールのプリスクールでは、各クラス3人の先生がおり、外国人担任x1、日本人保育士担任x1、Team Teacher(外国人または日本人保育士)x1という体制です。さらに、Floaterとして、複数のクラスを行き来する先生が何名かいます。
※いずれのポジションも、日本人の場合は全員保育士資格保有。
各クラスの定員人数は決して少なくないですが、上記のメリットを享受し、デメリットにも適切に対処することで、保育と教育の質を向上しています。
国際バカロレア(IB)のレッスンをする上で、チームで相談をしながら計画を立てたり、実施したり、振り返りを出来るのは大きなメリットです。
少ない生徒に少ない先生(1~2人)の良さももちろんありますが、生徒が多い場合でもその分先生も多いのであれば、良い面がたくさんあります。
プリスクール:縦割り保育・異年齢保育
学校や幼稚園では、各学年ごとに教室・クラスが分かれているのが一般的です。一方で保育園の場合は、縦割り保育(異年齢保育)を採用しているところもあります。異年齢合同の縦割り保育においても、学年別での保育においても、それぞれにメリットとデメリットが存在します。安全面では間違いなく、学年ごとにクラスを分けた方が良いですが、採用するカリキュラムや保育・教育アプローチ、そして保育の狙いによって、縦割り保育か学年別保育かを選択することになります。
縦割り保育であれば、必要な教室数が少なくて済み、各クラスの定員人数も柔軟に調整することができます(クラスごとの定員人数は気にせず、スクール全体の定員人数を気にすれば良い)。一方で、年齢に合った保育・教育を実施するのが難しい側面があります。
ちなみに当校CGKインターナショナルスクールでは、学年別保育を中心に、縦割り保育を時々導入しています。
施設・設備・法制度
「第7章 施設・設備・法制度」にて後述します。
給食
後日更新します。
開校スケジュール・開校後の展望
4月入学か8月入学かを決めたら、そこから逆算をしていきます。例えば、物件の内見から開校に至るだけでも、以下のようなフローがあります。
開校 ← 入学オリエンテーション ← 説明会・体験会 ← HP開設・広告 ← 内装工事・消防工事(説明会・体験会までに竣工) ← 設計 ← 教職員採用 ← 送迎バス発注 ← 物件契約(フリーレント等の交渉) ← 金融機関融資実行 ← 各関係機関との事前確認(施工前と後に再度) ← 物件内見
※物件の内見前にも無数の準備項目があります。
開校後の中長期のビジョンは定めておいてください。スタッフや面接候補者に共有するのか、はたまた、保護者にも共有するかどうかは、内容に応じて検討することになります。
資金調達方法
資金調達の方法は多岐にわたります。これから開業する方、すでに開業されている方の場合の例をいくつか紹介します。
- デットファイナンス
- 金融機関からの融資
- 日本政策金融公庫 ★
- 保証協会付きの融資 ★
- プロパー融資
- 自治体の制度融資 ★
- 親族・知人からの借金
- エクイティファイナンス
- VC(ベンチャーキャピタル)からの出資
- エンジェル投資家からの出資 ☆
- その他
- 補助金・助成金
- 自己資金(貯金を出資または貸付) ★
- クラウドファンディング ☆
- スポンサー ☆
★・・・個人や小さな企業がまず検討する方法
☆・・・同様に前向きに検討すべき方法
開校までに必要となる設備資金だけでなく、開校後に必要な運転資金も見越して、資金調達を行う必要があるため、次項の「目指す価格帯」と合わせて考えることになります。
可能な限り、返済不要なエクイティファイナンスや自己資金、クラウドファンディング、スポンサーを中心に検討したいところですが、エクイティファイナンスは株主として経営に意見を言われる可能性がある(逆に言えば、アドバイスをもらえたり、豊富な人脈をもとに人や企業を紹介してもらえる利点もあります)、自己資金は経営不振に陥った時の資金として残しておきたい、クラウドファンディングは支援者へのリターンを見出しづらい(株式会社で経営する場合、あくまで営利団体ですし、リターンの恩恵を受けるのが実際に通う家族だけになりがち)、スポンサーはスクールや運営会社の規模にもよりますが少額しか期待できない、といったことを考慮する必要があります。
一方で、デットファイナンスの特に日本政策金融公庫と保証協会付きの融資であれば、十分に融資を受けられる可能性があります。個人でこれから開業される方は、保育園や教育事業での就業経験があるかどうかというのが大きなプラス要素になります(特に日本政策金融公庫の場合)が、未経験でも融資を受けられる可能性があります。
開業後、思ったように生徒が集まらなかったり、経費(運転資金)が想定以上にかかってしまった場合の、資金ショートの可能性も考慮しておく必要があります。まずは、金融機関からの追加融資が最優先ですが、その他にも短期での借り入れの選択肢は知識として増やしておくようにしてください。
資金調達については、インターネットで検索すると詳しい情報がたくさん出てきますので、合わせてご確認下さい。
目指す価格帯とサービス方針
地域の実情によって異なります。
都市部
すでにプリスクールやインターナショナルスクールが多く存在する都市部では、お手頃の価格帯から高価格帯まで様々です。そこに、低価格帯で新規参入するのは困難ですし、教職員の給与も上げられないことで入れ替わりが多く、安定したスクール運営が難しくなります。都市部では基本的に、中価格帯から高価格帯で、他のスクールに負けない質や特色を追求していきたいところです。
地方
一方で、プリスクールやインターナショナルスクールがあまり存在しない地方であれば、低価格帯から中価格帯での勝負が可能です。中長期的に考えれば中価格帯を目指したいところですが、低価格帯から少しずつシフトしていくことも可能です。一方で、サービスの質を上げていく過程で、システム自体は必ずしも大きく変更できるわけではないですので、学校年度開始月、長期休暇、開校時間、クラス編成といった点は、今後も見越した上で、最初に決定をします。
超高価格帯としては、地方の壮大な土地を利用して、全寮制のインターナショナルスクールを建てるという選択肢もあります。
CGKの場合
当校CGKインターナショナルスクールは横浜の中心(中区)にあり、プリスクールや歴史あるインターナショナルスクールが多く存在します。歴史あるインターナショナルスクールは高価格帯ですが、CGKは中高価格帯となります。決して安くない料金ですが、共働き家庭でも通わせやすいシステムを採用しており、一人でも多くの方々にご検討頂きやすいよう努力しています。
質や内容をかなり重視していますので、歴史あるインターナショナルスクールにも負けないだけのものを提供できている自信があります。一方で、施設や設備、採用における先生の条件面(給与・福利厚生等)では、歴史あるインターナショナルスクールとはまだかなりの開きがある状況です。今後、最優先に取り組んでいく課題です。
カリキュラム・国際教育認定機関
カリキュラム
子供たちへの保育・教育を考える上で、どういったカリキュラムを導入するかは重要です。スクール独自のオリジナルカリキュラムの場合もあれば、国際バカロレア(IB)といった国際的な教育カリキュラムを導入する場合もあります。
プリスクールだけであればあまり関係ありませんが、高等部で導入している教育カリキュラムによって、日本の大学受験資格を得られるかどうか、海外の大学入学に有利になるかどうかに大きく影響するため、その点も含めての考慮が必要です。
国際教育認定機関
WASC、CISといった様々な国際教育認定機関が存在しますが、こちらも同様で、日本においてインターナショナルスクールはいわゆる「学校(一条校)」として認められていませんので、国際教育認定機関によって認定を受けることで日本の大学受験資格を得たり、海外においても高等教育課程を修了していると認定されるため、検討が必要です。
施設や設備面、採用面、運営母体のファイナンシャル面など、様々な点が総合的に見られるため、要件を満たすために労力が必要なだけでなく、コストが大きくかかります。年会費もそれぞれの認定機関へ多額の支払いが発生するため、経営基盤を強化し、ステップを進めていきます。
初等部(小学部)開校
まず、小学校以降のインターナショナルスクールが少ない理由をおさらいしてみましょう。
(以下再掲)
入学希望者が少ない:入学に躊躇するネガティブな理由
- 学費が高額。プリスクールと比較すれば特別高いわけではないですが、一条校である国公立の学校や、一条校で私学助成金(*1)の助成や税制優遇措置を受けている私立学校と比べると高いと感じてしまいますし、スクール側も高くせざるをえません。
- メインストリームから外れることへの不安。インターナショナルスクール内部の情報が少ないと、我が子を入学する上で決断する為のイメージもできません。とりあえず入ってみて転校したくなった時に、日本の学校に転校できるか、または転校して苦労しないか。結果として、無難な道(日本の一般的な学校)を選ぶケースは多いかと思います。
- インターナショナルスクールの情報収集が困難。通っている知人が少なく、ホームページも英語での記載しかないことが多いため
- 就学義務違反というネガティブなイメージ
- 日本の大学受験資格を得られないという誤った認識
- 親が英語を話せないといけないのではないか。親が外国人でないといけないのではないか
- 8月入学が多く、日本の4月入学とは異なるのではないか
- 能力のある外国人の教員が日本で揃えられるのか
*1 私学助成金とは・・・国や地方公共団体が行う、私立学校の設置者や在学者に対する助成金のこと。学校法人の私立学校は対象となるが、株式会社立の私立学校は対象とならない。
学校側が開校をしない:開校に踏み切れない理由
- 広大なグラウンドや体育館を備えた環境を用意するのが難しい
- 小中高の一貫校を作るにはコストがかかり過ぎる。小中高の一貫校である必要はありませんが、保護者としては、大学受験の手前まで面倒を見てもらえないインターナショナルスクールには子供を預けたいと思いにくいので、スクールとしては一貫校を目指したいところです。
- 生徒が集まるか確信を持てない。プリスクールを既に運営しているスクールが開校をする場合は、一つ一つ入念に計画を立てながら段階的に拡大していくことで、小学校以降のインターナショナルスクールを拡大することは現実的に検討しやすいですが、そうでない場合は、小学校以降のインターナショナルスクール開校における経営的判断は非常に難しいかと思います。
また、保護者が安心して預けられるよう一条校にしたいところですが、一条校は簡単に作れないですし、一条校がインターナショナルスクールとして運営する場合、制約が多すぎます。
(再掲ここまで)
実情と解決策
これら一つ一つの実情とその解決策については、以下の記事で詳しく説明していますので、御覧ください。
参考記事
その他
開校準備で検討や確認することはまだまだありますが、いくつか追加でお伝えさせて頂きます。
- プリスクール:幼児教育・保育の無償化対象施設の認定プロセス
対象施設になるには、自治体の立ち入り調査を受けて、「認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の証明書」が交付される必要があります。開校前に立ち入り調査をしてくれるわけではないので、自治体によってどういった対応になるのか、開校時点から対象施設としてみなしてくれるのか、問い合わせて確認が必要です。
- 通学定期券
幼児はそもそも電車代・バス代が無料なので関係ないですが、小学生以降は、通学定期券の対象になるかどうかの確認をします。JRと私鉄で対応が異なりますし、スクールが一条校か非一条校か、学校法人か株式会社かによって異なります。
- 私立校調査
保護者の方によっては、日本の学校への転校が可能かどうか心配をされる方もいらっしゃいます。私立校によっては、帰国子女枠を設けているケースがありますが、中には国内のインターナショナルスクールからの転校も帰国子女枠として扱ってもらえる場合がありますので、事前に調査をし、保護者の方に情報提供出来るようにしておきましょう。
第6章 理想の学校づくり
理想の学校づくりへの道のりは長く、一朝一夕で作れるものではありませんし、学校側の努力だけで完結するものでもありません。学校に関わる誰もが幸せに感じられるような、そんな理想のコミュニティ作りを目指していきます。
ですので、子供たちの保育や教育を第一に考えて学校運営をしていくのはもちろんですが、理想の学校作りにおいては、保育と教育だけに注力をしていれば良いわけではありません。現場で働く先生たちは、保育と教育に真摯に取り組むプロフェッショナルですが、管理者や経営者は、より大局的な視点で、学校というコミュニティ作りに注力して、現場の先生たちと協働していく必要があります。そのためには様々な努力が必要になりますし、学校側の努力だけでなく、保護者や地域とも協働して取り組んでいける関係づくりが重要です。
協働の重要性
子供たちへ日々アプローチしているのは、学校だけではなく、当然保護者の方々もそうですし、環境という点で考えれば、学校も家庭も地域社会もあります。学校内でのアプローチだけでは限界があり、学校外での時間や環境も大事にし、相互が良い形で「協働」することが重要です。
子供たちは環境や場面によって色んな側面を見せてくれます。家庭での様子と学校での様子は異なりますが、子供にとっては、家庭が一番安心できる環境であるべきですし、休息(リラックス)できる環境であるべきです。学校も楽しい場ではありますが、他人との共同生活では、どこか我慢して頑張ることも必要になりますし、先生に常に甘えられる環境でもありません。
言葉で言い表すのが難しいのですが、家庭と学校では、信頼関係を築くアプローチが少し異なりますので、家庭での育児の正解は、保育・教育現場での最良のアプローチとは限りません。語弊を恐れず言えば、保育や教育において、学校や家庭のいずれの場面でも共通して当てはまるような「正解」のようなものもきっとあるでしょう。普遍的に大事にすべき正解のようなものです。ですが、その正解をどう適用するのかは、状況や関係性、相手の心理状況や成長によっても異なります。繰り返しになりますが、取るべきアプローチが異なるということです。
例えば、「思いやりは大事」という普遍的なアイデア(ここで言う「正解」)があるとしましょう。目の前の課題に、どう解決すれば良いか分からず困っている子供がいます。思いやりを持って、手助けしてあげることが正しいでしょうか。苦しんでひどく辛い状況であればそれで良いかもしれませんが、精神的に余裕のある子には、見守ってチャレンジさせることの方が良いかもしれません。
先生たちは保育や教育のプロですが、家庭でのアプローチに100%の正解なアドバイスが出せるわけではありません。それは、実際にとるアプローチ方法は、ほとんどが場面に応じたイレギュラー対応だからです。よって、学校でやっているアプローチをそのまま家庭に持ち込むことが正解とは限りません。ですが、学校でのアプローチを共有し、参考にしてもらうことはできます。そして、学校と家庭の情報共有とコミュニケーションが深まれば、解決に近づくためのより具体的なアイデアにたどり着けるかもしれません。
学校と家庭で共通のアプローチをとった方が良い場面ももちろんあります。子供が混乱しないようにするためです。
いずれの場合においても、まずは情報共有をすることが重要。学校、子供、保護者、地域、このいずれの相互間においても、敵対するのではなく、協働していかないことには、理想の学校作りには到達できません。
保育・教育事業の特殊性
私立の学校であっても、「料金を支払う顧客」と「料金を受け取ってサービスを提供する事業者」という単純な構図では、理想の教育は成立しません。ここに一般の事業とは異なる、保育・教育事業の特殊性があります。
- 通常であれば、顧客=利用者だが、保育・教育事業では、料金を支払う顧客(保護者)と主にサービスを受ける利用者(生徒)が異なる
- 料金を支払う顧客(保護者)からは、サービスの内容の全容(例:授業の様子)が不透明
- 利用者(生徒)がサービスに満足している場合、料金を支払う顧客(保護者)がサービスに不満を持っていても、サービスの利用を停止するとは限らない
一番サービスを理解しているのは、それを提供している学校であり、提供されている生徒ですが、学校も生徒も、サービスの内容を保護者へうまく伝えられていない可能性があります。生徒からの情報についても、生徒本人が意図しているかどうかに関係なく、情報が歪曲して保護者の方に伝わってしまうケースも多くならざるを得ません。そんな時に、保護者の方々が学校側を信頼してコミュニケーションをとってくれるのか、それとも不満を持って感情的になってしまうかどうかは、信頼を得るために日々努力する学校側と、積極的にコミュニケーションを取ろうとする保護者の間での歩み寄りが重要になります。
理想の教育の追求と理解
サービス内容の全容が保護者からは不透明であることが、事業者(学校)が安易に定量的な成果のアピールに頼ってしまう要因でもあります。例えば、英検の級数や合格者数、ペーパー試験での正答率といったことは、その子のスキルや成長を測るアセスメントにおける、あくまで一つの指標でしかありません。一部の事業者(学校)では、定性的である英語の習熟度も、無理やり定量的な評価に換算し、成果をアピールすることに躍起になりがちですが、インターナショナルスクールでのグローバル教育という観点から言えば、そもそも、英語習得にフォーカスを置くのではなく、英語というツールを活用しどうコミュニケーションを取るか、というその先が重要です。HPや入学説明会で学校が謳うメッセージから、その学校の様々な方針が垣間見えます。ビジネス(利益)を重視しているのか、それとも理想の教育を重視しているのか。子供の未来の幸せを本当に考え、積極的にその役割を果たそうとしている学校かどうかがわかります。
当校CGKインターナショナルスクールでは、「日本の受験制度においては効率の良い表面的な学習、かつ、表面的な理解度としては定量的でわかりやすい方法(ペーパー試験)」ではなく、全人教育や概念理解という、何も注意を払わなければ、その子の成長や理解度を評価するには難しいものに挑戦しています。国際バカロレア(IB)の特に、幼児から小学生が対象であるPYPにおいては、旧来の日本の教育とは内容が異なる場合、日々の学びの成果が見えないと保護者の方々が不安に感じやすいです。
それでもなお、学校としてこの困難な道を追求しているのは、子供たちの将来にとって、本当に必要な教育であると考えているからです。日本の伝統的な教育では、年号や人名をたくさん覚えて試験で良い点数が取れるようになっても、そのベースとなる概念を理解し、それを自ら考え、応用するスキルが身についていなければ、社会では意味のない知識になってしまいます。IBにおいて教育者は、子供たちが本当の意味で理解しているかどうか、そのアセスメント(評価)を総括的評価(summative assessment)や形成的評価(formative assessment)といった様々な方法を組み合わせて行っています。
もし、旧態依然とした古いものとは異なるカリキュラムや方針を導入する場合は、保護者の方々へご理解頂くための積極的な情報提供や説明が求められます。
インターナショナルスクールのサービスへの対価
保育や教育の現場の大変さ、そして先生方の責任感と日々の努力に心から尊敬の念を持っています。現場の近くで見てきたからこそ、心からそう思いますし、そんな努力と責任が報われる社会であってほしいと思っていますが、社会の変化をただ指をくわえて待つわけではありません。
インターナショナルスクールは授業料が高額ですが、高額である第一の理由は、サービスの質が他と異なるからではありません。国からの助成が無いことです(定員10人程度の小規模認可保育園の経営が成り立つのもこれが理由ですね)。極論を言えば、インターナショナルスクールと公立校の間で、年間200万円の授業料の差額があった場合、200万円はサービスの質の差ではありません。かなりの部分は、国からの助成が無いことが原因で、残り少ない差額分に、学校の経営努力で何とかサービスの質を詰め込んでいるというのが現実だと思います。インターナショナルスクールで入学金が100万円以上、授業料が年間300万円以上するところもありますが、学校を経営する前は私自身「なんて強欲な・・・」と思っていましたが、今では思いません。学校経営には莫大なコストがかかり、保護者の方や地域の方も含めたコミュニティ作りには、目に見えないコストも多くかかっています。理想の学校を追求する上で努力をされている他のインターナショナルスクールには、敬意を持っています(注:良くないインターナショナルスクールも存在します)。
コミュニケーションと情報発信の重要性
話がそれましたが、教育者として、表現し、アウトプットすることが重要です。いずれの立場においてもそうですが、他責思考よりも自責思考で考えることが非常に重要です。自分とは異なる背景条件や状況のある相手なのですから、自らがどう発信するかだけでなく、相手にどう伝わって、相手がどう感じるか、というところまで考えるのがコミュニケーションだと思います。
重要な情報発信とコミュニケーション、そのための方策は、当校CGKインターナショナルスクールでもオンラインやオフライン、様々な方法で行っています(以下は、プリスクールのみで実施しているものも含まれています)。
- オンライン
- 日々の連絡帳をアプリにて、文字だけでなく画像(時々動画も)と共に国際バカロレア(IB)と紐づけて情報発信
- 毎月のお便りをオンラインで配布。スクール全体で約35個の記事を掲載。その月のレッスンや活動だけでなく、様々な情報を発信
- HPのコンテンツを充実。ブログ、SNS等にも積極的に情報配信
- イベント開催後はアンケートを依頼してヒアリング
- 年に一度の満足度調査アンケート
- LINE公式アカウントを利用した情報発信(「第11章 LINE公式アカウント」でじっくり解説します)
- オフライン
- Parents’ Social、Social Night、Coffee Hours等、様々なイベントを行い、保護者同士や保護者と学校の交流の場をアレンジ
- 入学前にオリエンテーションを実施。保護者同士の交流を促すための工夫
- 週末にOutdoors Clubの活動を実施。ハイキング等の無料イベント
- 国際バカロレア(IB)説明会を年8回程度実施。IBへの理解を深めてもらうため、在校生家族へ実施
- 外国人家族をメインの対象にしたコミュニティ「Yokohama International Family (YIF)」を運営
- 年2回の保護者面談
こういった交流や情報発信を増やしている目的は以下です。
- お互いの相互理解を深める。誤解を無くす。信頼関係を築く
- 先生は保育や教育のプロであっても、その子のことを一番知っているのは保護者です。お互いにリスペクトの気持ちを忘れず、相互の立場に立って考えることが重要です。そのためにも相互理解をまずは深めるべきです。
- 学校の方針や活動内容の理解促進
- 質の高い保育や教育を行っていればいるほど、それを広く知ってもらうべきです。現場の教育者の苦労は報われるべきで、その発信の協力を広報担当者や管理者は積極的に行わなければなりません。
また、質の高い保育や教育、そして理想の学校づくりのために、多額の費用を日々投資しているわけですから、正しく広く伝わるようにします。
- 入学前から学校の方針を正しく伝えることで、入学後のトラブルが少なく済みます。
- 保護者の満足度向上
- コミュニティメンバーとして、学校の発展を応援するファンになってもらえるようにします。多様な教育を提供する上でも、保護者の方々の協力を得られることで、新たな繋がりやアイデアに恵まれることもよくあります。
- 口コミに繋がり、生徒集客に繋がります。
- 集客
- 魅力的な保育・教育内容、学校生活環境を発信し、集客に繋げる。
- 教職員のモチベーション向上
- 日頃働いていると、教職員は保護者の方々から感謝の言葉を受け取る機会が多くありません。「何も言わないのは不満がない」ことの表れでもあるかもしれませんが、不満がある時だけ学校へコンタクトをする、という方もどうしても多いので、教職で働くのは精神的な辛さがあります。そこで、「ありがとうございます」という感謝の気持ちを実際に伝える機会を学校側が作るようにしています。
学校コミュニティに関わるそれぞれがひとりの人です。お互いに感謝の気持ちを交わすことが非常に重要です。
理想の学校作りの実現には、多方面であらゆる対応が必要になります。高いサービスに対する対価を受け取り、それを還元・投資する好循環を作っていくこと。そのために重要なのは、この後解説する「施設・設備」「教育カリキュラム」「集客」「教職員採用」「教職員を大切にする」ことも非常に重要になります。
当校CGKインターナショナルスクールが掲げる「幸せへの選択肢を世界基準で広げる」というビジョン達成のため、日々努力を続けています。
第7章 施設・設備・法制度
保育・教育環境の充実のためにも、施設と設備が重要ですが、開校までに一番お金がかかるのが、内装工事費と物件取得費になりますので、保育・教育環境と費用節約のバランスを見ながら、施設・設備を検討することになります。
また、開校に向けては各種法令の遵守が求められますので、関係法令をしっかりとチェックしたり、適宜、関係窓口へ問い合わせ・相談をしながら、開校への準備を進めていきます。
物件探し
ここが大きな鬼門となります。スムーズに見つかることももちろんあるのですが、苦労する理由は以下のとおりです。
- 子供が通う施設としての利用をオーナーが嫌がる
- 関係法令の基準を満たした物件が限られる(無認可であれば小学校以降は比較的探しやすいです)
- プリスクール:自治体によっては規模によって用途変更を求められることがある(用途変更を求められる場合、オーナーNGとなる場合があります)
上記の他にも、体育館やグラウンドのある校舎を建築する場合は、広大な土地を見つける必要がありますが、関係法令を満たしたものを建築することができます。小規模のプリスクールであれば、一軒家で運営することも可能です。
物件情報収集、内見時のチェックポイント、法令遵守とその手続き等、ノウハウが重要なところです。
また、物件取得費を少しでも抑えるため、仲介手数料は交渉したいところです。そのためには、貸主(オーナー・家主)、元付業者(貸主側の不動産仲介業者)、客付業者(借主側の不動産仲介業者)、借主(テナント)の関係性を理解する必要があります。
関東で仲介手数料割引可能な不動産会社を紹介希望の場合は、ご相談ください。
関係法令
施設・設備に主に関わってくる法令としては、例えば以下のようなものがあります。
法律の内容を自前でチェックすれば解決するわけではなく、極端なことを言うと、設計士に確認しても全ては解決しません。実際に図面を関係窓口に提出し、事前相談を重ねて、確実に法令遵守するよう対応します。ただ、目ぼしい物件を探す上では、事前に上記法令の内容を把握しておいた方がとてもスムーズですので、専門家と協働するようにしましょう。
工事区分
物件を契約し、「いざ内装工事!」となっても、全ての工事を自分たちで行えるわけではありません。分電盤、防水防災設備、空調設備といった箇所は、B工事の区分となる場合が多いです。
引用元:A工事、B工事、C工事とは?工事区分についてわかりやすく解説|NACS
新築の建物の建設であれば、A工事に関わる機会がありますが、既存建物の賃貸であれば、A工事について耳にする機会はほとんどありません。基本はC工事ですが、前述の通り、一部B工事が存在します。このB工事がやっかいです。
- 工事会社の指定はオーナー(または管理会社)で、工事費用の負担はテナントであるため、見積金額に不満があっても受け入れるしかない(交渉して安くなる場合もありますが、最終的には見積金額を受け入れるしかありません)
- 工事日の融通がきかない場合がある
賃貸借契約時にB工事の範囲を確認しておきましょう。C工事の単価よりもB工事の方が割高の場合が多いです。交渉によっては、B工事をC工事でやらせてもらえる場合もあります。
設計
レイアウトや設備は、日々、保育や教育をする上で非常に重要になります。特にプリスクールにおいては、保育士の意見を取り入れ、どのようなレイアウトであれば安全かつ効率的な運用が可能か、細かく確認する必要があります。
設備は後からでも設置可能なものがありますが、工事の際にあらかじめ考慮しておく必要があります。大きなモニター(電子黒板など)を設置する場合は、壁を作る際に壁を補強しておく必要がありますし、機器の場所を想定してコンセントも配置しておく必要があります。
そういった細かいポイントが無数に存在するのが設計なので、決して設計士に任せることなく、保育や教育のプロがしっかりと要望を出し、設計をまとめていきます。
基本計画・基本設計・実施設計
設計会社と設計に関する打ち合わせをする際に、基本計画・基本設計・実施設計の違いを理解していると、打ち合わせがスムーズです。規模や業者によっては、実施設計なしで基本設計図面のみ(基本設計ですら簡易的なもので可能な場合もあるかもしれません。ただし、関係窓口への事前確認で必要な図面は必須)で設計から工事を一社で受け入れるパターンもあるでしょう。
参考:基本計画・基本設計と実施設計の違いと流れ|費用や注意点も解説|株式会社秀建
設計会社・施工会社の選定
設計会社の選定ではコンペ方式やプロポーザル方式、施工会社の選定では入札方式(相見積もり)などがありますが、設計会社の選定においては、実際に図面を引いてもらったり物件の賃貸借契約をする前から、物件の内見・現場調査や関係機関への事前確認に協力してもらったりと二人三脚で取り組むこともあり、物件を長期で仮押さえをしてその間に設計会社に基本計画を提出してもらって選定するにも時間が足りない可能性があります。よって、実績やだいたいの費用感等の打ち合わせを重ねて、信頼できる設計会社を選定するか、または紹介された設計会社から選定するのが良いでしょう。
時間が足りないというのは、あくまで、物件の契約の前に設計会社を選定する場合です。契約前の内見や関係機関への事前確認は、経験のある方であればご自身で対応可能ですし(事前確認は施工工事前に改めて行います)、設計会社の選定をコンペ方式やプロポーザル方式でじっくり選ぶことも可能です。
自治体が行う案件ではないので、あくまで学校のオーナーが希望するやり方で選定を行えば良いと思います。形式上、「コンペ方式」や「プロポーザル方式」といった分類はありますが、要は気に入った提案または提案者を選定すれば良いのです。(あくまで)原則の説明として、コンペ方式とプロポーザル方式については以下を参考にしてください。
参考:設計者・施工者選定方法|高知の都市木造
一方で施工会社の選定は、入札方式(相見積もり)を軸に、信頼して施工を任せられるかを見極められると良いかと思います。設計会社に基本設計まで作成してもらった上で、相見積もりを依頼し、必要に応じて追加書類を依頼するのが良いかと思います。
ここまでは難しい面倒なプロセスの話をしましたが、そもそも、設計会社と施工会社を別々に依頼しない場合も多いです。
- 設計士がいる施工会社(または設計を外注して対応している施工会社)に依頼
- 普段施工をしてもらっていて信頼できる施工会社がある、設計会社に依頼
この場合、選定プロセスや工期の短縮が期待でき、施工時から施工後の問い合わせ窓口を一本化できる可能性もある等のメリットがあります。一方で、相見積もりを取っていないことで競争原理が働かず、料金は高くなる可能性もあります。初めての学校開設の場合は、施工以外にも取り組むべき案件がたくさんあるので、ご自身の時間や経験値も考慮して、選定の方針を決めるようにしましょう。また、上記の「普段施工をしてもらっていて信頼できる施工会社がある」設計会社の場合は、施工部分の相見積もりのプロセスをサポートしてもらえる場合があります。相見積もりで上がってきた見積書を設計会社と一緒に確認できれば安心です。
第8章 国際的な教育カリキュラム
プリスクールや小学校以降のカリキュラムを検討する上で、国際的な教育カリキュラム導入はぜひ検討したいところです。その際のポイントとして、以下のようなところがあげられます。
- 子供たちへの保育・教育にとって良いものであるか
- 全人教育かどうか(知識やスキルだけに偏らず、人間性をより調和的、全面的に発達させるものか)
- 社会に出て本当に必要なスキルや能力、マインドセットが身につくか
- 小学校以降においては、日本の大学受験資格が得られるカリキュラムか。海外の大学への道が開けているか
- 教員が高い質で指導するためのサポートがあるか
- カリキュラム導入にかかるコストはどうか
当校CGKインターナショナルスクールは、国際バカロレア(IB)PYPの認定校ですので、紹介する情報がIB中心になることをご承知の上、以下をご覧ください。
国際バカロレア(IB)
日本において、国際バカロレア(IB)スクールの推進を国(文部科学省)が主導して行っており、文部科学省IB教育推進コンソーシアムを作っています。推進活動の結果、国内の国際バカロレア(IB)認定校と候補校の合計は2024年6月30日時点で249校(プログラム単位で数えた校数のため、IB機構が公表している校数とは異なります)まで増えています。
参考:IB認定校・候補校|IB教育推進コンソーシアム
国際バカロレア(IB)とは
国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施しています。
引用元:IB(国際バカロレア)とは|IB教育推進コンソーシアム
IBの使命
「IBの使命」は以下のとおりであり、国際教育プログラムを推進し、発展させることの総体的な目的が示されています。
>「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
>この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。
>IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。」
このようにIBプログラムでは、「国際的な視野」をより明確な言葉で定義づける試みと、実践を通じてその理想に近づこうとする努力を、IB認定校の使命の中心として位置づけています。
引用元:IB(国際バカロレア)とは|IB教育推進コンソーシアム
社会に出て必要なスキルや能力
国際バカロレア(IB)では、全人教育や概念理解を重視しています。
知識やスキルだけに偏らず、人間性をより調和的、全面的に発達させるための全人教育が行われています。
伝統的な教育手法においては、知識の詰め込みや解法の記憶と反復練習が中心で、既存の試験制度においては高得点が取れますが、社会に出てから必要なスキルや能力は身についていませんでした。全人教育がその一助となるのはもちろんのこと、IBでは概念理解に重点を置いていることも見逃してはいけません。
IBによると、「概念とは『大きな考え』、すなわち、普遍的な原理や観念であり、特定の起源、主題、場所、時代に制約されることはありません。概念は、広範で抽象的かつ、時代を超越した普遍的な考えを表します」(IBO、2018年、PYP: From principles into practice. p.48、翻訳)
そして、IBで重視しているスキルは、思考スキル、リサーチスキル、コミュニケーションスキル、社会性スキル、自己管理スキルです。
知識の暗記そのものには意味はなく、概念を理解し、知識の応用や構造化できるスキルや能力が重要です。IBの試験やアセスメント(評価)においても、その考え方が重視されています。
参考記事
国内外の大学への道
国際バカロレア(IB)の最後の2年で取り組む、DP(Diploma Programme)を修了すると、海外大学への進学に非常に有利になります。内申点と卒業前の最終試験の合計点としてDPスコアが出ますが、世界中の様々な大学においてIBは評価が高いため、このスコアだけをもとに、海外の大学を合格することも珍しくありません。
参考記事:国別比較!IB生におすすめする海外留学先|Shiori Yoshida
参考動画:【国際バカロレア】卒業生がIB生におすすめする海外留学先4選 - YouTube
インターナショナルスクールは一般的にほとんどが非一条校ですが、通常だと、卒業しても日本の大学受験資格が得られません。ですが、国際バカロレア(IB)の最終DPスコアが一定の点数を超えればDiplomaを取得することができ、日本国内の大学の受験資格も得ることができます。
国際バカロレア(IB)のDP認定校を卒業することで、世界の様々な大学への選択肢が大きく広がるだけでなく、国内の大学においてもいわゆるIB枠の導入が増えていますし、AO推薦や推薦入試でもIBが評価されることが増えています。
国際バカロレア(IB)を活用した大学入試
文部科学省IB教育推進コンソーシアム「IBを活用した入試」にて、以下のように記されています。
国際バカロレア資格を有する者は、我が国の大学への入学資格が認められます。大学に入学するためには、大学入学志願者が個々の大学の入学者選抜を経ることとされており、当該選抜を経た者に入学が許可されることになっています。出願要件などは、大学ごとに多少異なりますが、国際バカロレア資格取得者等についても、多くの大学でAO入試や帰国子女特別選抜等の出願資格の一つとして募集要項に明記されており、所定の要件を満たす場合には、この制度により大学入試を受験することが可能です。その際、国際バカロレアのスコアとともに、必要に応じ、小論文、面接などを総合して選抜を行っている例が見られます。
また、教育再生実行会議第四次提言「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」(平成25年10月)においては、「大学は、入学者選抜において国際バカロレア資格及びその成績の積極的な活用を図る。国は、そのために必要な支援を行うとともに、各大学の判断による活用を促進する。」とされています。こうした動きも受けて、近年、我が国の大学において国際バカロレアのスコア等を活用した入学者選抜を積極的に導入又は更に拡大する動きが広がっています。
国際バカロレア資格は、国際的に通用する大学入学資格として、国ごとに具体的な取扱いは異なるものの、世界の多くの国々の大学において、大学入学資格として幅広く受け入れられています。
なお、海外の大学においては、例えば国際バカロレアの上級レベル科目(HL)において一定の得点を取得した生徒に対して、当該科目に相当する一部科目について、入学後の履修免除(単位認定)等の特典を付与するケースも多く見られます。
引用元:文部科学省IB教育推進コンソーシアム「IBを活用した入試」
2024年1月時点での、国際バカロレア(IB)を活用した大学入学者選抜例一覧を以下にリストアップしますが、東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学といった名だたる大学も含まれており、その数は年々増えています。
- [北海道] 北海道大学(国立)
- [宮城県] 東北大学(国立)
- [青森県] 東北福祉大学(私立)
- [秋田県] 秋田大学(国立)、国際教養大学(公立)
- [福島県] 会津大学(公立)
- [茨城県] 筑波大学(国立)
- [栃木県] 国際医療福祉大学(私立)
- [群馬県] 群馬大学(国立)
- [埼玉県] 浦和大学(私立)、東京国際大学(私立)
- [千葉県] 明海大学(私立)、開智国際大学(私立)
- [東京都] 青山学院大学(私立)、お茶の水女子大学(国立)、慶應義塾大学(私立)、工学院大学(私立)、国際基督教大学(私立)、芝浦工業大学(私立)、順天堂大学(私立)、上智大学(私立)、多摩美術大学(私立)、中央大学(私立)、東京医科歯科大学(国立)、東京外国語大学(国立)、東京学芸大学(国立)、東京藝術大学(国立)、東京大学(国立)、東京都市大学(私立)、東京都立大学(公立)、東京理科大学(私立)、東洋大学(私立)、日本獣医生命科学大学(私立)、日本体育大学(私立)、ビジネス・ブレークスルー大学(私立)、武蔵野大学(私立)、明治学院大学(私立)、明治大学(私立)、立教大学(私立)、早稲田大学(私立)
- [神奈川県] 横浜市立大学(公立)
- [石川県] 金沢大学(国立)
- [山梨県] 都留文科大学(公立)
- [愛知県] 愛知医科大学(私立)、名古屋大学(国立)、名古屋商科大学(私立)、豊田工業大学(私立)
- [京都府] 京都外国語大学(私立)、京都工芸繊維大学(国立)、京都大学(国立)、同志社大学(私立)、立命館大学(私立)
- [大阪府] 大阪公立大学(公立)、大阪大学(国立)、関西医科大学(私立)、関西大学(私立)、近畿大学(私立)
- [兵庫県] 関西学院大学(私立)、神戸女学院大学(私立)
- [岡山県] 岡山大学(国立)
- [広島県] 叡啓大学(公立)、広島修道大学(私立)、広島大学(国立)
- [香川県] 香川大学(国立)
- [高知県] 高知大学(国立)
- [福岡県] 九州工業大学(国立)、西南学院大学(私立)、福岡工業大学(私立)
- [長崎県] 長崎大学(国立)
- [大分県] 立命館アジア太平洋大学(私立)
- [鹿児島県] 鹿児島大学(国立)
- [沖縄県] 琉球大学(国立)
引用元:文部科学省IB教育推進コンソーシアム「IBを活用した入試」
IBワークショップ
ワークショップ(WS)とは、国際バカロレアにおける教員研修のことであり、WSのセッションに参加すると、研修参加認定証が授与されます。WSの形式はオンライン、対面、グループセッションといった形式があります。WSは研修レベルにより、3つのカテゴリーに分けられ、IBに対する理解度向上と認定プロセスに合わせて、必要なWSを受講していく必要があります。
IB候補校申請前には、まず校長等の学校管理者は、必ずIBカテゴリー1ワークショップに参加し、IBプログラムと認定プロセスを理解することが求められます。その後、認定を決める確認訪問の前には、学校の教員とIBコーディネーターになる者も必要なワークショップを受講する必要があります。
引用元:文部科学省IB教育推進コンソーシアム「IBワークショップ(WS)」
このように、ワークショップを受講することでIBの理解を深められる機会が提供されています。
また、IB校はIB校同士の繋がりが深く、コーディネーター同士が定期的に交流するだけでなく、お互いのスクールを訪問して非公式のワークショップを開催したり、情報交換をしたり等、共に成長できる環境があります。
IBの諸費用
諸費用は下記ページにまとめられています。
学校の規模によって費用が変わるわけではないので、小さな学校ほど、IBの費用は負担が大きくなります。
参考:Fees for candidate schools - International Baccalaureate ※候補校
参考:Fees for authorized schools - International Baccalaureate ※認定校
国際バカロレア(IB)とケンブリッジとの比較
詳細は後日更新予定
注意点
国際バカロレア(IB)について、誤った知識をYouTube等で広めている方もいらっしゃいます。IBについて疑問に思うことがあれば、ぜひご相談ください。
第9章 生徒の集客
教育事業に「集客」「お金」というイメージはそぐわないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、国や自治体からの支援が得られない形態で、株式会社としてインターナショナルスクールを運営される方にとっては、「生徒の集客」についてはシビアに考えていかなければなりません。
「第6章 理想の学校作り」にて解説した通り、学校として成長するためにも、コミュニティに属する方々の協力を得ながら、良い循環を生む必要があります。どの一つが欠けてもダメなのですが、素晴らしいスタッフが素晴らしいサービスを提供する。そのために、設備投資や人的投資を十分に行うことが必要で、保育料・授業料の料金設定や生徒の集客ということは当然関わってきます。
スクール事業は社会的事業ですが、長期にわたって継続して経営し、そこに通う子供たちと保護者の方々、そしてそこで働く教職員が、安心して過ごす環境を提供するためにも、利益をあげることに大事に取り組んでいきます。
流入から入学までの3つのプロセス
入学に至るまでの工程として、主に以下の3つのプロセスを理解し、それぞれに対する効果的な施策を行うことが必要です。
※以下のSNSには、YouTubeも含んでいます。
- ホームページ・SNS・公式LINE等への流入
- 主な流入経路
- 自然検索(検索サイト)
- 広告
- SNS検索
- チラシのポスティング
- スクールバス
- 口コミ
- コンバージョン:問い合わせ(説明会・見学の申し込み)
- 問い合わせへの主な動機づけ
- ホームページでの情報収集
- SNSでの情報収集
- 公式LINEでの情報収集
- 口コミ
- 入学申し込み
このように、一般的には・・・
HPやSNSに訪問する → HPやSNSでスクールに興味をもって説明会・見学に申し込む → 説明会・見学で気に入って入学申込み
という1→2→3の流れです。ですが、対策の順番はむしろ逆になります(または同時進行)。
なぜなら、いくらHPのSEO対策や広告に予算をかけて、HPやSNSへの訪問者(流入者)を増やしても、HPやSNSの内容が魅力的でなければ説明会や見学の申込みには繋がらないですし、いくらHPやSNSの内容が良くても、説明会や見学で気に入ってもらえなければ、入学とはならないからです。
それぞれの対策は非常に多岐にわたり、数十ページにも及びそうなのでここでは書きませんが、実際に、当校CGKインターナショナルスクールでは、実に様々な対策を行い、現在も継続して取り組んでいます。オンライン・オフライン、その対策方法は数え上げればきりがありませんが、保育・教育事業における独特の事情もあり、そのノウハウはかなり貴重です。
当校において近年、力を入れているのが、LINE公式アカウント(公式LINE)です。後述しますが、LINEマーケティングで実現できる課題解決は非常に多岐にわたっており、保育・教育事業においては、必ず導入をしてほしいものです。
ぜひご相談ください。
第10章 教職員採用
良いスクール作りの基本の一つは、素晴らしい教職員を採用し、彼ら・彼女らがいきいきと働ける環境を整えてあげることです。そういった意味では、就労環境の整備に力を入れるのは当然のこと、教職員採用にはとにかく力を入れます。
採用で大事にすべきポイントは何でしょうか。これも細かくあげれば色々あります。大まかなポイントだけでもたくさんあります。その中でも忘れてはいけないのが、チームで共に働く優れたチームプレイヤーかどうか、そして人格者であるかどうかです。保育や教育に正解は無いと言いますが、共通で大事にすべき正解のようなポイントはいろいろな点であると思っています。
思いやりを持って、生徒一人ひとりを個人として尊重しリスペクトする。そんな課程で生まれる保育や教育方針は、概ね共通しています。保育方針や教育方針を確認し、思いやりを持った人格者であるか、そこにスキルが伴っていれば、共にチームとして一緒の方向を向いて日々の保育・教育に取り組むことが出来ますし、スクールの発展に繋がります。人格者には大事にすべき軸があり、ぶれることがありません。
そんなチームができ、「この人達のためにも自分も頑張ろう」とオーナーや管理者も思えることが理想です。
参考:採用・求人情報|CGKインターナショナルスクール
求人サイト
実に様々な求人サイトが存在しています。掲載料が発生するサイトもあれば、掲載料は無料で採用時に年収の約30%(日本のサイトの場合)を成果報酬として支払うサイトもあります。
成果報酬の場合、100万円以上の紹介料が発生するため、いかに費用を抑えて、良いスタッフを採用するかが大事です。
外国人の採用
意外と思われるかもしれませんが、外国人の採用の方が難易度は低いです。日本国内だけでも都市部であればかなりの候補がいますが、海外在住の方も含めれば、さらに候補がいます。ですので、候補自体はすぐに見つけられるでしょう。
開校当初に利用をおすすめする求人サイトはほぼ一択です。費用も比較的安価です。
一方で、特定の資格(国際バカロレア(IB)等)を持った先生ということだとハードルが上がってきます。候補者が減るということもありますが、例えばIB経験者ですと、急に給与等の条件が高くなります。求人サイトによって、候補者のレベルも変わります。
また、国際教育認定機関の認定を受けるために、採用過程で犯罪歴チェックや推薦状チェックなどを求められる可能性もあります。そういった対応も可能な求人サイトに切り替える等、学校の成長のフェーズに応じて、使用する求人サイトは変える必要があります。
日本人の採用
日本人保育士の採用はハードルが高いです。保育士はいるけれども、英語力もある人は少ないのが現状です。それでも、開校時のオープニングスタッフとして働きたいという方は多いですし、十分に採用は可能です。保育と英語の両方のスキルを持っている求職者には、その能力にリスペクトを示し、高い給与を支払うようにしてください。出来ることであれば、社会の相場に合わせるのではなく、そのスキルや責任性を評価して報いてあげたいと思います。
同様に、小学校以降の国語教師も、IB経験を必須とするとハードルが高くなります。しっかりと、給与等の条件も検討し、募集するようにしましょう。
募集する求人サイトはおすすめのところがいくつか決まっています。ここでもやはり求人コストを抑えたいため、無料サイトや掲載料を支払うサイトが中心になりますが、成果報酬型のサイトでも比較的安価なサイトがあります。
安定した雇用は、保育・教育事業にとって非常に重要なため、当校CGKインターナショナルスクールでも対策をしており、自社で、「School Job」というインターナショナルスクール専門の求人サイトを運営しています。成果報酬料をかなり低く設定しているのと、当校のコンサルサービスをご利用頂いている方には、さらに割引をしています。
職場環境
教職員がやりがいを持って、長く働いてくれるような職場づくりが重要です。教職員の入れ替わりが多いと、採用コストがかかりますし、保護者から不信感を持たれたり、何よりも、子供たちにもネガティブな影響があるかもしれません。
教職員のために職場環境を良くすることは、何も綺麗事だけを言っているわけではなく、回り回って学校の利益につながることも理由です。短期的にすぐに利益にはつながらないかもしれませんし、職場環境改善への投資はすぐには出来ないかもしれませんが、学校に利益が出た頃には、積極的に環境整備に取り組んでいきましょう。
職場環境を改善するための取り組み例を紹介します。
- 残業の削減
- 給与のベースアップ・昇給
- 福利厚生の充実
- 有給休暇取得の奨励
- キャリアアップのチャンス
- スキルアップ
- インクルーシブな職場環境(公用語英語化)
- 入社時のフォロー体制や研修制度
- 海外研修制度
- 女性の産休・育休だけでなく男性の育休を奨励
- スタッフの子供のスクール利用料割引
- 外国人の慣れない日本での生活をサポート
- 先生たちのクラブ活動支援
- 先生たちの打ち上げ・食事会等の実施
教職員を大切に
「人を大切にする」ということは、私達が大事にしていきたい、基本の方針であり、私達の誓いです。
インターナショナルスクールは、子供たちにとって、そして先生たちにとっても、必ずしも最適な環境が提供されているとは言えないスクールもあります。絶対数が一般の日本のスクールよりも少ないため、良質の環境を提供するインターナショナルスクールは自ずと少なくなりますが、インターナショナルスクールでは通常のスクールとは異なるものがプラスアルファで求められ、そしてまた、絶対数の少ない多国籍の先生を集めて運営をしていくため、環境も人も多様であればあるほど、みながまとまって同じ方向を向き、高い質を維持することの難しさもあります。
そんな難しさを言い訳に諦めるのではなく、当校CGKインターナショナルスクールでは、CGKに関わる誰もが幸せで充実した人生を送ることができるよう、妥協をせずに改善を続けています。生徒や保護者だけでなく、まさにスクールの土台を支える、教職員一人ひとりの充実したワークライフを提供できないことには、良いスクール運営は成立しないという確信があります。
教育者や保育者に求められる役割・責任・スキルは非常に多岐にわたるため、日本における、教育者・保育者の評価はもっと高くあるべきだという強い想いがあり、長時間労働や低賃金といった問題に対して、真摯に向き合い、改善を続けていきます。
向上心を持った職員たちが、心に余裕を持って前向きに生き生きと働けるような環境をつくり、子供たちと笑顔で向き合える時間を大事に、これからも成長していきます。
第11章 LINE公式アカウント
「第9章 生徒の集客」でもご紹介しましたが、当校CGKインターナショナルスクールでは、LINE公式アカウントの導入がマーケティングにおける大きな転機でした。それだけ、LINE公式アカウントは、特に保育・教育事業ではベストツールの一つだと感じていますし、それまでの課題を一気に解決できるような、素晴らしい可能性を秘めています。基本機能だけしか使用しないのは非常にもったいなく、機能の構築にはかなり手間と知識が必要になりますが、導入を強くお勧めしています。
LINE公式アカウント導入前の課題
- ブログやSNSをアップしても気づいてもらえない
- メールを送っても見てもらえない・返信してもらえない
- 学校に興味を持ってくれている人達のリストを作ろうと思っても連絡先のリストを作成出来ない・手間がかかる
- 説明会や見学申込みの空席確認、参加者リスト作成、受付確認メール、リマインドメール、出席後のフォローアップメールが手間
- 気軽に問い合わせてもらえない
- 保護者にとっては、電話や学校までの経路検索が手間
- 属性に応じた案内が送れない・手間がかかる
- 在校生ファミリー、在校生以外、子供の年齢、説明会出席したことがあるか、イベントに参加したか、等
- ファネル分析が手間
- 説明会申込み → 出席 → 入学申込み → 合格 → 入学確定 の流れにおける離脱率など
- 在校生ファミリー向け、在校生以外向け、それぞれに対しての情報や資料が別々にまとまったポータルサイトが無くて不便
- 保護者とのやり取りの履歴や情報の整理と確認が困難
- 問い合わせに対して複数人のスタッフが臨機応変に対応することが困難
- 回答されたアンケート用紙のスキャンが手間、かつ回答内容を探し当てるのが大変(検索できない)
- ステップメールを送りたくても、メールだとそもそも見てもらえない
- スクールへ興味を持っている家庭の統計を取るのが手間
- 例:住まいのエリア(送迎バスのルートの検討に必要)
- スタンプカードを作っても紛失されてしまったり、持参を忘れられてしまう
- 特定のイベント参加者やシーズナルスクール参加者に、その日の写真を送ってあげたいが、非常に手間
- メールでの問い合わせは、リアルタイムで通知が来ない
- メールソフトの不具合やサーバーエラーの影響を受けやすい(過去のメール検索やメール送信エラー、迷惑メール分類等)
- 流入経路分析
これら全てを解決してくれたのが、LINE公式アカウントと、Lステップでした。
Lステップの導入
Lステップとは、LINE公式アカウント専用のマーケティング・オートメーション・ツールです。マーケティング活動を効率化・自動化するためのツールですが、LINE公式アカウントの機能を大幅にグレードアップしてくれるツールです。
機能が非常に充実しており、設定も非常に細かくできるため、Lステップの導入で実に多くのことが出来るようになります。
LINE公式アカウントとLステップの違いや、Lステップの機能の概要については、以下の記事を御覧ください。
参考記事:【公式】Lステップとは?機能やメリット、料金・導入事例を解説|Lステップ公式ブログ
LINE公式アカウント(Lステップ)の活用例
次章では、インターナショナルスクール経営コンサルのご提案をさせて頂いておりますが、LINE公式アカウント単体でのコンサルも受け付けています。教育分野に限らず、あらゆる分野に対応します。
LINE公式アカウント(Lステップ)の活用例、ナーチャリング等、詳細については、後日、資料作成予定
LINE初回登録を促す施策案
- HPからの問い合わせフォーム(説明会や入学申込み)の代わりにLINEからの問い合わせへ誘導(外国人家族はLINEを好まない可能性もあるので、問い合わせフォームも残す)
- 学校説明会、一般公開イベント等の申込みと当日の出席確認をLINEで実施(申込者、参加者全員のLINE登録)
- 入学オリエンテーションでLINE登録依頼
- LINE登録で得られるメリットの説明
第12章 コンサルのご提案
インターナショナルスクール事業は、簡単でないからこそ、常に真摯に妥協することなく走り続けてきました。経営者として、教育者として、子供たちを預かる責任に対する意識は、年々強くなっています。日々スクールに関わるあらゆるステークホルダー、つまり、生徒・保護者・教職員・地域住民などがみんな幸せであるために、スクールのコミュニティ作りにおいても常に努力を続けています。
開校して10年足らずでも、そうやって蓄積してきたノウハウは、実に膨大です。
このマニュアルを執筆するにあたり、ずっと考えていたこととして、「こんなに膨大な情報を無料で公開して良いのだろうか?」ということでしたが、一方で、この情報だけではインターナショナルスクールの運営はできず、あくまで、全体像をイメージするための情報に過ぎません。保育や教育の世界は、イレギュラーケースがとてつもなく多く、とても資料には掲載しきれません。基本のところだけでも掲載出来ればと思いましたが、正直キリがなく、力尽きた感があります。
この資料にはあえて詳しく書きませんでしたが、本来は、「第7章 施設・設備・法制度」「第8章 国際的な教育カリキュラム」「第9章 生徒の集客」「第10章 教職員採用」「第11章 LINE公式アカウント」はこんな分量で収まるような話ではなく、とてつもなく膨大なノウハウがあります。同様に「第5章 開校準備計画」のところはかなりの分量を割きましたが、全くもって書き足りません。「第6章 理想の学校づくり」に関しては、一般に公開できないような苦労話もたくさんあり、学校経営においては、実はここの情報共有が非常に重要だったりします。
ここまでお読みになられた方(ありがとうございます!)はお分かりになると思いますが、インターナショナルスクール経営は、非常に多岐にわたるエリアをカバーしています(しなければなりません)。そして、グローバル教育そのものにおいて、無限に世界が広がっています。インターナショナルスクール経営は、本当に濃密でやりがいの感じる時間を送ることができます。
結局、文字にまとまった無機質な情報をインターネットから入手するよりも、実際に開校するため、そして開校してからも必要なサポートを継続的に受けられることが何よりも重要です。この資料はあくまで、基本的な知識や事前の心構えに必要な程度の情報を共有したに過ぎません。
当校CGKインターナショナルスクールとしては、利益のためだけにコンサルティングを行うのではなく、生涯ともに伴走・並走できるパートナーを増やしていきたいと考えています。そのため、このコンサルティングの提案の中には、提携のご提案も含んでいます。例えば、以下のような内容です。
CGKとの提携
- 海外留学プログラム提供
- スクール間の転校やシーズナルスクール(小学生)利用時の特典
- 採用成功報酬料半額(School Job利用時)
- 開校前の採用候補者デモレッスンをCGKで実施
- YIF等のコミュニティ参加
- 提携校コミュニティグループへの参加
- その他
コンサルティング内容の一例
コンサルティングの提案の中には、以下のようなサポートが含まれています。
- 毎月の定例会
- チャット・メール・電話相談(毎月の定例会に限らず適宜対応)
- 年に1回以上の学校訪問(地方の場合は数日間)
- プリスクール開業資料セット(40種類以上の資料提供)
- サービス内容分析・資金繰り計画診断
- SEO/MEO/WEBマーケティング対策支援
- Google広告/SNS広告支援
- 入学説明会支援
- バイリンガル保育士・講師採用支援
- 物件探し支援・仲介手数料割引
- 各種打ち合わせ同席
- 各種事業者紹介
- 職員研修
- 各種システム導入支援
- その他
生涯ともに伴走・並走できるパートナーを増やしていきたい信念のもと、できるサポートは惜しみなく提供させて頂くスタイルでいきますので、上記に限らず、可能な限り対応させて頂きます。
コンサル会社の比較
当校のコンサルと別会社のコンサルを比較いただいている記事がございましたので、紹介させていただきます。
お問い合わせ・無料相談
これからインターナショナルスクールの開業に興味のある方、すでにインターナショナルスクールを経営しており、経営改善にご興味のある方は、ぜひ一度ご連絡ください。初回は無料で相談を承っておりますし、契約に至らない場合でも、情報交換や協業の可能性も探れると有意義なお話し合いになるかと思います。
もしお問い合わせを希望されない方は、この資料をSNS等でシェアして頂けますと、大変励みになります。
お問い合わせはぜひ、当校のLINE公式アカウントからどうぞ。
※下の問い合わせフォームからも受け付けています。
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