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国語・日本語

実社会で活かすことを意識した、国語・日本語の斬新なカリキュラムとアプローチの紹介

CGKインターナショナルスクールの国語・日本語授業では、表現力、思考力、探究心をバランスよく養い、「本物のグローバルキッズを育てる」という目標を実現するため、多言語で生涯学ぶ人を育てたいという思いを反映しています。そのため、母語や居住国の言語のサポートは、子どもたちの文化的アイデンティティを深め、認知的、社会的、感情的な発達を促すために非常に重要だと考えます。

それに伴い、学習指導要領に基づいた国語教育(JNL/Japanese as a National Language)に重点を置くと共に、外国語として日本語を学ぶ子どもたちの日本語授業(JAL/Japanese as an Additional Language)にも力を注いでいます。

国語・日本語授業カリキュラム

授業数は、全学年JNL・JALそれぞれ毎日1コマあります。

教材においては、JNLは学年ごとに文部科学省検定済教科書を使用し、学習指導要領の基準を網羅できるような授業作りを行っています。各学年の常用漢字学習においても、詰め込み式で覚えるのではなく、既習知識を自ら関連付けながら自発的に学習を深められるようサポートしています。

JALでは、文章、会話など様々な方法で日本語での自己表現や他者とのコミュニケーションができるようサポートするオリジナルの教材を使用しています。教材はそれぞれの言語の発達段階に合わせたスキャフォールディングを意識したものを作成しています。また日本語の絵本や詩も教材の一つとして積極的に「読む」活動も取り入れ、4技能をバランスよく学ぶことで将来的にはJNLクラスに参加できることも目指して学習します。

国語・日本語授業では、教科書や教材内容のみの学習にとらわれず、学習指導要領やレベルにあった基準に達することを目指しながら、国際バカロレアIBのUOI(Unit of Inquiry)も実践しています。(詳細は下記「UOI(Unit of Inquiry)と学習指導要領の融合」参照)



国語授業(JNL)

表現力豊かな学習体験

下記のようなクリエイティブな活動を通して、日々子どもたちの潜在的な表現力を引き出し、実践に活かしています。

言葉の響きと表現力の探究

子どもたちは、教科書の物語文や説明文、詩、そして世界中の文学作品にふれて、言葉の美しさや表現力の奥深さを追究しています。例えば、文学作品や詩を通して、作者がどのように感情を表現しているかを分析し、自分の感情や思考を言葉で表現する訓練を通して、独自の表現スタイルを見つけます。
また、初めて見聞きする言葉を自ら辞書で調べる習慣をもち、日々語彙力を高めます。

クリエイティブなライティングの実践

短編物語や説明文の執筆、図鑑作りなどを通し、子どもたちが自分のアイデアや感情を文章にまとめる経験を行っています。また、季節ごとの季語を調べたり自然の変化に気づく機会を作り、俳句や自由詩を創作し、個々のアイデンティティや感情の自由な表現を目指します。

表現力を活かしたパフォーマンス

クラス全体での成果発表を行い、自信を持って表現できる機会を多く設けます。例えば、自作の物語や詩の朗読、一分間スピーチなどの言葉を活かしたパフォーマンスを通じて、話し手も聞き手も表現力を高めます。また、物語を劇化する活動を行うなど、登場人物の感情や状況を自分たちの言葉で表現する機会も持ちます。その中で子どもたちは、作品の背景や著者の意図を理解し、それを自分なりの解釈で表現できることを目指します。

国際バカロレアIB UOI(Unit of Inquiry)と学習指導要領の融合

国際バカロレアIBの国語教育において、CGKインターナショナルスクールでは、IBのUOIと国語学習指導要領を統合させて、子どもたちの学びの興味を引き出し、一貫性のある深い理解を促す独自のアプローチを実践しています。

そのため、その教授法は、受け身的な知識詰め込み式や教科書内容をとにかく実践するのみのやり方とは異なります。教員からの問いかけや子ども一人ひとりがもつ疑問や興味を元に探究型授業を行い、子どもたちは時に他教科と関連させながら知識やスキルを拡充させています。

UOIを行う際には、6つの教科の枠を超えたテーマのいずれかと関係が深そうな国語・日本語単元を選び、教科書の題材も関連付けながらIBの探究学習を進めるようにしています。それにより、単元内容もより一層幅広く深いレベルまで学習することが可能となります。

インターナショナルスクールに通っていても 、一条校*に通う子どもたちが学ぶ国語の知識やスキルは、全て網羅できるよう心がけています。更に、国際バカロレアIBのUOIと融合することで、子どもたちが教科書の内容だけにとらわれず、広範な知識を身につけ、自発的に学習を深めるスキルを養う環境を提供しています。

*一条校は、学校教育法第1条に定められた学校の種類のことで、公立も私立も、いわゆる一般的な日本の学校は「一条校」です。一方で、インターナショナルスクールの多く(CGK含む)は「非一条校」です。

IB授業の実践例

週5コマでも差別化を図れるカリキュラムの実態

標準時間数を確保しながら教育の機会均等は本当に必要か?

イマージョン教育を行っている私立校含め、一条校(CGKは非一条校)が総授業時間数を確保している理由は、制度でそう条件付けられており、また、資質・能力の育成と一定の総授業時数の確保による教育の機会均等の観点を重視しているからです。

標準授業時数については、学習指導要領に示す各教科等の内容の指導の質を担保するための、いわば量的な枠組みとして、教育の機会均等や水準確保に大きな役割を果たしてきた。

引用元:令和3年6月28日 第124回教育課程部会【資料4】授業時数特例校制度について(概要)

つまり、児童数が多くいる中でも、クラス全体を平均値に持っていくための授業作りのために時間がかかるということにもなりかねません。
以下のような授業スタイルを経験した覚えはないでしょうか。

  • 授業中や宿題を含め、ひらがな・カタカナ・漢字の繰り返し書き取り練習
  • 既に知識がある子と理解をしていない子が、教員の指示に従って同じ内容を同じペースで学習を進めるスタイル
  • 単元学習の進捗を全児童で揃えるため、待っている子がクラスにいたり、平均的な内容を取り扱ったりするスタイル
  • 教科書の一つ一つの単元学習に全員で取りかかるために、動機づけや導入に多くの時間をかけるスタイル
  • 単元テストや小テストを意識した意欲づけや授業スタイル。それによる、知識や技能の詰め込みや、教科書単元を一つずつ順番通りに進めるスタイル。また、それらの結果のみによる評価

差別化の鍵(CGKでの国語指導)

それに対してCGKインターナショナルスクールでは、知識や技能を教員が教え込んだり、文字の書き取りを続けたりすることで定量的に「教育の質」を確保できるとは考えていません。「教育の質」は、子どもたちの自発的に追究する姿勢を尊重することによって確保できると考えています。

そのため、CGKでは、「標準授業時間数」「規定の教科書」「規定の単元テスト」といった制約に縛られず、個々のレベルや学習ペースや興味に合わせながら各学年の学習指導要領内容を包括的かつ網羅的に取り入れています。

国語授業の授業数は、全学年週5コマです。下記のような、他にはない斬新なアプローチによって、国語科学習指導要領内容だけにとらわれない、教科横断的な視点に立った授業を実践しています。


漢字の繰り返し書き取り練習を行わず、個々のペースで深める学習

ノートやドリルを使用して繰り返し書き取り練習はしていません。漢字はそのものを覚えたり、熟語の書き方や読み方を覚えたからといって、実践に活かせるわけではないからです。CGKの子どもたちは、一斉に教員の指示に従って書き取り練習を進めるのではなく、自らのペースと興味に合わせて、国語辞典と漢字辞典を駆使し、音読み・訓読み・その漢字の意味・言葉・熟語を書きまとめながら漢字に対する興味や知識を深めます。また、実用的な状況を想定しながら例文を作成し、漢字学習を進めます。


教科書内の一つの単元だけにこだわらない授業づくり

関連付けられる教科書単元があれば複数取り入れたり、様々な資料や教材を取り入れながら、読解力・表現力・語彙力・コミュニケーション能力・文学的理解・文法知識などを培っています。これは、国際バカロレアIBのUOIを行うことで、より可能となります。教科横断的な視点での探究やその振り返り、制作を国語科と関連付けながら進めることで、学習指導要領の内容を大切にしながら上記が実現できています。


考えを正確に表現し、論説できることを目指したサポート

教員の解説を聞き続けたり、黒板に書かれたものをノートやワークシートに書き写す作業はほとんど行いません。それらに多くの時間をかけるのではなく、子どもたちが理由や資料を提示しながら自分の考えや意見を筋道立てて解説・論述できることを主にサポートしています。この習慣が、実社会で必要な「伝える力(self-expression)」につながります
そして、より実践に活かす機会として、自由なテーマでの一分間スピーチや、オリジナルの物語文・説明文・自由詩・俳句・報告書・意見書などの制作活動を行い、表現技法の習熟を目指します。


単元テストや小テストで学力を測らない

平均的に作られた統一問題を同じタイミングで行うことを目指して授業を進めません。子どもたち個々の学習ペースやレベルが違うにも関わらず、それらを使っても、一人ひとりの理解度や習熟度は完全に測ることはできないと考えているためです。複数の単元を組み合わせて学習を行う関係もあり、子どもたちの読解力や理解度を測る機会は授業内にたくさん溢れています。例えば、作文活動において、既習学習内容を活かしながら制作ができているかを、プロセスや作品を一緒に振り返りながら確認します。また、ワークブックを個々のペースで取り組みながら苦手なところや不明点を明らかにしサポートをするなど、一人ひとりがそれぞれの知見や知識を関連付けられる個別学習を行っています。
そして、学習ポートフォリオにて一人ひとりの学習過程や成果を振り返りながら評価しています。



このように、CGKインターナショナルスクールでは、国語学習においても国際バカロレアIBのUOIと紐づけながら、子どもたちがどのような課題に直面しても、自ずと応用力を高めて解決していけるようサポートしています。

日本語授業(JAL)

文化理解に繋がる日本語学習

CGKインターナショナルスクールのJAL(Japanese as an Additional Language)クラスは Beginner、Elementary、Intermediate、Advancedの4つのレベルから、一人ひとりのレベルに合った学習を提供しています。口頭でのコミュニケーションのみではなく、文字学習もしっかりと行い、書面での表現や日本語での読書など、CGKでの学習を将来活かしていけるよう、4技能をバランスよく学びます。

パターン・プラクティスの積み重ねによる言語学習ではなく、下記のように日本語を学習していきます。さらに日本語学習を通して、日本文化、自国の文化にも理解を深めることも目指しています。


身近な文脈での言語習得

子どもたちの周りの環境全てを教材として取り扱い、日常生活や学校生活につながる場で体験しながら学びます。授業内のコミュニケーションから学ぶことはもちろんのこと、学校を歩き回りながら日常よく使う語彙を学んだり、スーパーへ行き値札を見ながら語彙や値段を読み取ったりすることもあります。また、JALクラスの子どもたちにとって、日本語を母語とするクラスメイトも日本語の先生です。そのため、JNL(Japanese as a Native Language)のクラスと協働する機会を設け、子どもたち同士が日本語でのコミュニケーションが取れるようにサポートしています。

自己表現に繋げるリーディング

各レベルにあった読み聞かせ、読書を積極的に行っています。内容理解の点では、物語の内容に沿って自分で物語を作る、主人公に手紙を書くなど様々なアプローチで取り組み、自己表現までを一連の流れとしています。日本語の詩を読む時間も設け、言葉の響きやリズムを楽しんだり、学んだことを使って詩作に挑戦することもあります。さらに図鑑から知りたい情報を読み取ることにもBeginnerレベルから挑戦し、日本語で調査・発表ができるようサポートしています。

文化理解とアイデンティティの肯定

言語そのものを学ぶことだけに集中するのではなく、日本に在住していることを活かして日本文化の理解も授業にも注力しています。伝統文化や日本の礼儀作法、コミュニケーションの取り方も含めて学習していきます。また、保護者にインタビューするなど家庭と連携を取りながら、自分の国を振り返る機会も大切にしています。自分が見聞きしたことの共有を通して、子どもたちが多様な文化や考えに触れ、互いに尊重する国際的な力を培います。

国際バカロレアIBとJAL

CGKインターナショナルスクールのJALクラスでは、国際バカロレアIB PYPでの教科の枠を超えた授業を行うことに注力しています。英語で学ぶ他教科の学習内容とJAL独自のカリキュラムを紐づけ、概念そのものへの興味・関心や新しい発見を得ることが可能になります。

また6つの教科の枠を超えたテーマはいずれも、重要概念をツールとして用いながら日本、自国について理解することにも繋げられています。そのため英語で学ぶUOIを含め、他教科と関連付けて行う授業は、文化学習も大切にしているJALにおいて欠かせない時間となっています。

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